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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年05月22日 10:00

更新: 2008年05月22日 17:24

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/山西 絵美


  95年にロンドンからブリストルへと越して来たルパート(ヴォーカル)が、地元の悪ガキ4人と結成したロック・バンド、チキンキ。彼らは2004年にアイランドと契約し、アラン・モルダーやスティーヴ・オズボーンら豪華制作陣を迎えたアルバム『Kick Your Ticket』で一瞬話題を集めるも、セールス的な成功を収めることができずにさっさと厄介払いされてしまうという可哀想なキャリアの持ち主だ。そんなわけで、しばらく悶々とした日々を送っていた5人だが、先頃リリースされた4年ぶりの新作『Brace Brace』を機にいよいよ本格的なお目覚めの時を迎えようとしている。溜まりに溜まったフラストレーションを爆発すべく(!?)、アナログ・シンセの音色を真ん中に据えたサウンドで、享楽的(やけっぱちとも言う)なダンス・ポップを鳴らす――本作を簡潔に説明するとこんな感じか。昨今のダンス・ロック勢とリンクしなくもないが、音の鳴りが古臭いぶん耳触りは非常にユニークで、そのムーヴメントの中心地=ロンドンとブリストルの間に隔たる距離があってこそ生まれ得たサウンドとしか思えないのだが、どうだろう。現行のUKロック・シーンにおいて、こんなバンドは他にいない。

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