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特集

THE FUTURE IS BEGINNING ALWAYS HERE(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年05月22日 10:00

更新: 2008年05月22日 17:24

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/青木 正之、山西 絵美

MINOTAUR SHOCK
『Maritime』
 4AD(2005)
サンプリング・ビートに生ギターを絡ませて出来上がった、デイヴ・エドワーズのソロ・ユニットによる2作目。海をモチーフにした本作は朝日を反射する水面のようにキラキラした一枚で、同郷アーティストの多くが深海系のドープな音を披露するなか、ひときわ優しい聴後感を残してくれる。
(山西)

THE DYNAMICS
『Version Excursions』
 Groove Attack(2007)
パッチワークス率いるフランス発のファンク・レゲエ・バンドだが、ここのメイン・ヴォーカルは5年前までブリストルでジャー・レヴィなるサウンドシステムを率いてたんだって! ちなみにホレス・アンディに憧れてマイクを握るようになったそうで……きっかけはアレかな!?
(山西)

FUZZ AGAINST JUNK
『Netti Netti』
 Invada(2008)
ヘッズのギタリスト率いる6人組フリーク・フォーク楽団が、ジェフ・バーロウのインヴァダから放った最新作。サイケデリックでエクスペリメンタルな音作りはヘッズと近いものを感じるが、呪術的な女子ヴォーカルとバンドの輪を乱す自由度の高いサックスが強烈な個性を放っている。
(山西)

CLIPZ
『Livin' Drumz』
 Full Cycle(2005)
クラストやダイも認めた逸材。フル・サイクルらしいシンプルさとドープなベースラインを備えたストイックなドラムンベースは、ブリストル好きに至福の時をもたらすこと必至のハードコア・サウンド。ダイナマイトMCやタリらMC陣も豪華で、レーベルの力の入れ具合が伝わる。
(青木)

FLYN AND FLORA PRESENTS TROPICAL FISH
『Cold World』
 Indepen-dent(2007)
ルーツに立ち返ろうという趣旨を持つプロジェクトにつき、ドラムンベース指数は0%。フリンみずからマイクを握ってマッシヴ風味のヒップホップ曲を披露したり、ニューウェイヴィーなトラックを搭載したり。でもそれが妙にイマっぽいから不思議だ。
(山西)

CYRUS
『From The Shadows』
 Tectonic(2007)
ランダム・トリオの首謀者である彼が、テクトニックから発射したファースト・アルバム。ぶっといベースの上に不穏なウワ音がウニョウニョと蠢くダークなダブ・ステップ作品で、しかも全体的に派手な展開がないぶんオドロ度が際立っている印象が……。チビリそう。
(山西)

JUKES
『We Might Disappear』
 Nugene(2008)
ポッと出の新人バンドかと思いきや、トーキン・ラウドからリリース経験もあるタミー・ペインとムーンフラワーズのジェシ・ヴァーノン(&その恋人)が在籍。トレイシー・ソーンやスザンヌ・ヴェガばりの魅惑的な低体温歌唱を支える、穏やかなフォーク・サウンドが印象的。
(山西)

NEW RHODES
『Songs From The Lodge』
 Salty Cat(2006)
ストロークスばりの鋭利なギターとスミス直系のメロを持ち味とし、モシ・モシからもシングルをリリース……あれ? ブリストルにしては珍しいほど王道ロックじゃない!? でも過去には地元の後輩とイヴェントを行うなど、意外と地域密着型だったり。年内には新作を発表予定!
(山西)

SCUMPUTER
『Dance 2 D-Beat』
 Less Than TV(2007)
カオスUKの主要メンバーとしてUKハードコア界を牽引してきたガバが、ブリストルの自宅にこもってシコシコ作った初のソロ作。楽曲自体は直球のパンクなんだけど、そこに飾り付けられた安っぽいデジタル・ビートが耳にまとわりついてとってもヘンな気分にさせられる。最凶!!
(山西)

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