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特集

ブリストル史に燦然と輝く絶対にハズせない名盤はコレだ! 後編

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2008年05月22日 10:00

更新: 2008年05月22日 17:24

ソース: 『bounce』 298号(2008/4/25)

文/青木 正之、池田 謙司、北爪 啓之、山西 絵美

PORTISHEAD
『Dummy』
 Go Beat(1994)
暗く陰鬱に沈み込んでいくサウンドに哀愁の濃淡をつけたヴォーカル──トリップ・ホップの代名詞として知れ渡ったエポックメイキングな初作である。同じようなバンドが世界中で続出したのも、同地のディープな音が一般化された証拠か。しかし誰も彼らの域には達していない。
(池田)

PORTISHEAD
『Portishead』
 Go Beat(1997)
前作よりも深~く潜行したこの2作目は、ひたすらダークな雰囲気に覆われている……と当時は思ったのだが、いま聴いてみるとそんなに暗く感じない。アレンジの幅が広がって味わい深くなり、ブリストル云々で括らなくてもポーティスヘッドの世界観が十分に確立されている。
(池田)

PORTISHEAD
『PNYC』
 Go Beat(1998)
オーケストラを招いてNYで行われた、一夜限りの演奏を収録したライヴ盤。大きなスケールで再現された名曲群は、密室感の強い録音物と一味違う表情を見せ、新たな感動を呼び起こす。ライヴとしての完成度の高さはブリストル随一で、これを聴いたら一生ファンから抜けられない。
(池田)

BETH GIBBONS & RUSTIN MAN
『Out Of Season』
 Go Beat(2002)
憂いのある歌声で圧倒的な存在感を示すべス・ギボンズの実質的なソロ・アルバム。アコースティック楽器を多用したラスティン・マンのフォーキーなサウンドをバックに、彼女の吸い込まれるような声のマジックがかけられていて……やはりタダ者じゃございません。
(池田)

THE MOONFLOWERS
『From Whales To Jupiter, And Beyond The Stars To Rainbohemia』
 Pop God/ANGEL'S EGG(1993)
ファンクもダブもジプシーもジャズも……気の向くままに呑み込んで大きなゲップで吐き出した、20世紀最後のヒッピー集団。シリアスなバンドが多い同地にしては珍しく、諧謔的なユーモア・センスが魅力だ。
(北爪)


SMITH & MIGHTY
『Bass Is Material』
 More Rockers/!K7(1995)
『Blue Lines』と並ぶ90's大名盤! 重いベースとダブやジャングルを進化させたアプローチには身震いがしたものだ。これがリリースされた当時はまだ2ステップも出てくる前のこと。未踏の地に彼らが蒔いた種は、現在ダブ・ステップという実を結んでいる。
(池田)

FLYNN & FLORA
『Native Drums』
 Heavyweight(1996)
ブリストルはもちろん、ジャングル/ドラムンベースの文脈からもハズせない初作で、レイヴ期の高速ブレイクビーツを革新させた功績は大きい。コズミック・ソウルを感じさせるサンプリングやシンセ・フレーズに、真っ黒なファンクネスを宿した低音の響きは無敵。
(池田)


RONI SIZE REPRAZENT
『New Forms』
 Talkin' Loud(1997)
ブリストル最強のコレクティヴが生んだドラムンベースの金字塔。同郷の先人に倣いレゲエ、ジャズ、ソウル、ヒップホップといった要素を巧妙に採り入れてアレンジする様は圧巻。さらにロニは生音との融合も本作で図っており、さまざまな可能性をこの一枚の中で追求した。
(青木)

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