ブリストル史に燦然と輝く絶対にハズせない名盤はコレだ! 前編(2)
VARIOUS ARTISTS
『The Wild Bunch:Story Of A Sound System』 Strut
伝説のサウンドシステム、ワイルド・バンチのDJマイロによるミックス盤は、80年代当時にブリストルで実践されていたことを再現。ヒップホップ、エレクトロ、ガラージ・クラシックを自在に往来し、かの地のルーツに迫った価値ある一品だ。
(青木)
BLACK ROOTS
『In Session』 Makasound(1983)
80年代初頭を賑わせた同地の3大レゲエ・アクトといえば、レストリクション(ロブ・スミスも在籍)、タリスマン、そして彼らだ。マイナー調のワンドロップ・リディムを満載した本作からも、彼らの硬派なメッセージがビシビシ伝わってくる。スティール・パルス好きは必聴!
(山西)
NENEH CHERRY
『Raw Like Sushi』 Virgin(1989) マッシュルームやネリー・フーパーも制作陣に名を連ねるこのソロ・デビュー作で、USヒップホップを我流に解釈してみせたネナ様。とりわけマルコム・マクラーレン“Buffalo Gals”をコスリまくる“Buffalo Stance”でのハジケっぷりったら! 鼻声オンビート・ラップも強烈!!
(山西)
THE FLATMATES
『Potpourri (Hits, Mixes And Demos 85-89)』 Subway/Cherry Red
ラディカルな連中揃いの同地においては異色の、キューティー&ジャングリーなギター・ポップを奏でていた彼ら。リーダーのマーティン・ホワイトヘッドは、スープ・ドラゴンズらを輩出したレーベル=サブウェイの主宰者でもある。
(北爪)
MASSIVE ATTACK
『Blue Lines』 Circa/Virgin(1991)
90年代以降のブリストル・シーンの方向性を決定付けた金字塔的一枚。ソウル、レゲエ、ヒップホップをダブ熱で溶解したサウンドは世界中に衝撃を与え、賞賛された。粒揃いの楽曲群は現在でもクラシックとして通用するもの。突出したセンスが結実した奇跡のアルバムである。
(池田)
SHARA NELSON
『What Silence Knows』 Cooltempo(1993)
ワイルド・バンチ~マッシヴ・アタックでキャリアを積んだシンガーによる初のソロ作。セイント・エティエンヌやハウィーBらを共作者に招き、マッシヴ直系の煙たいダブからノーザン・ソウル愛丸出しの爽やかなナンバーまでを艶っぽい声で歌い倒してます!
(山西)