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特集

ALL MY MUSCLES WORK MACHINE LIKE 電気をグルーヴさせたルーツ・ミュージックあれこれ

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2008年04月03日 11:00

更新: 2008年04月03日 16:44

ソース: 『bounce』 297号(2008/3/25)

文/石田 靖博

 電気グルーヴのルーツになった音楽といえば、まずは(世代的にも)彼らが音楽にハマる原体験としてYMOが思い浮かぶところだ。後に“COSMIC SURFIN'”などをカヴァーしているのも頷ける(なお、砂原はTVのクイズ番組「カルトQ」でYMOの〈カルト王〉を勝ち取った)。そのYMO~テクノ・ポップを産湯に、卓球はエレポップという王道を歩み、初めて組んだメリーノイズなるバンドではデペッシュ・モードやニュー・オーダーのコピーを演っていたという。電気の“N.O.”がニュー・オーダーの略称に由来する話も有名だろう。また、卓球はデペッシュ・モードも在籍するミュートを溺愛し、かつてシリコン・ティーンズの日本盤に愛情溢れるライナーノーツを寄せたり、ノイズ~インダストリアル系ではスロッビング・グリッスルの略称=TGを拝借して電気の略称をDGとしたことも。さらに人生時代の卓球はレジデンツが主催するラルフにデモテープを送ったこともあり、そのギタリストであるフィリップ・リスマンの愛称〈スネーク・フィンガー〉を曲名に拝借している。もちろんジャーマン・テクノが大好物なのは言うまでもなく、特にDAFは、再結成を果たした際に〈WIRE 03〉のスペシャル・ゲストとして招いたほどだ。

 なお、〈スラッシュ・テクノ〉を標榜していた初期の電気は、ポップ・ウィル・イート・イットセルフやジーザス・ジョーンズのように打ち込みのダンス・ビートを導入したロック・バンドや、パブリック・エナミーのようなヒップホップに多大な影響を受けたようだ。なかでも大きかったのがポップ・ウィル・イート・イットセルフの存在で、卓球本人も『Box Frenzy』でサンプリングを学んだと回想している。


DAFの81年作『Alles Ist Gut』(Mute)


ポップ・ウィル・イート・イットセルフの87年作『Box Frenzy』(Rough Trade)

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