45 a.k.a. SWING-O
オーガニックなR&B/ヒップホップの名曲をカヴァーした『Nu JAM』(2007年)で話題となったジャム・バンド、JAMNUTSのキーボーディストを務め、MINMIやDJ KAWASAKI、izanami、LAVAらの背後で手腕を発揮してきたSWING-Oが、45を名乗ってアルバム『HELLO FRIENDS』を発表! ミュージシャンとしての感性をキープしながらヒップホップ・トラックメイカーとしてアプローチしたというその中身は、そのコンセプトどおりに、タイトなビートメイクとサンプリング代わりのキーボード・リフが印象的な仕上がりとなっている。70年代ソウルを受け継ぐ温かみと現代的なヒップホップ・ヴァイブが黒くてエロい指先で自然と溶け合ったような質感には、彼の出自とは無関係にもっと幅広いリスナーが酔わされるべきだろう。ステフ・ポケッツやタシータ・ドムールといった〈目玉曲〉よりも、後半の異様にメロウな展開にこそ今後への期待を感じる、有望な〈新人〉の登場です。
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