FROM EDITOR(2)
外へと放たれるエネルギーにしか共感を覚えない
チャットモンチーを筆頭とする新世代のロック・バンドたちは、メロディー良し、演奏(サウンド)良し、歌詞良しという三拍子+αでオリジナルな刺激(毒)を内包しながら、内(家)に籠もってではなく尋常でないエネルギーを外に向かって放出しながら、積極的に他者とのコミュニケーションを図ろうとする姿勢が健全で非常に好感が持てるというか、それが人前に立ってエンターテインする=〈ポップ〉ということなんじゃないだろうか。
初夢ならぬ初脳内BGMがBOOWYだった。20年ぶりぐらいによく聴いてたんだけど、彼らも上記の特長を持っていたバンドってことで時代的にそんな気分なのかもしれない。三拍子+αという点でいえば大ヴェテラン、三宅伸治によるロックンロールもスリリングで放出されるエネルギーが凄まじくて感動したな。また、ロックは不安定さという危険な状態で興奮しながら忘我の境地に陥って快感を得るというスリリングなアートフォームなので、そういう意味でもあふりらんぽには衝撃を受けた。
最後に、別の意味でもっとも刺激的で危険だったのはワダマコト(カセットコンロス)のソロ。人間、大人になっても変わらずニヤニヤしながら毎日毎日一日中ギターをいじくって遊んで楽しんでたら、ジョセフ・スペンスばりの激ユル極楽楽園音楽が生まれるんだね。
(ジョビン)
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