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WORDROBE 07>>08(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年01月31日 13:00

更新: 2008年01月31日 17:27

ソース: 『bounce』 295号(2008/1/25)

文/bounce編集部

ニューレイヴ
〈ロック・バンド目線でレイヴ・カルチャーに新たな解釈を!〉との思いから、クラクソンズがみずからのサウンドを〈ニューレイヴ〉と命名したことがきっかけとなり、世界中に広まった一大ムーヴメント。UKからは〈ニューレイヴ×メタル〉を標榜するエンター・シカリやシット・ディスコが、ブラジルからはCSSがポップでキュートな〈踊れるロック〉を携えてブレイク。ライヴハウスのみならず、各地のクラブを連夜賑わせてくれた。なかでもニュー・ヤング・ポニー・クラブらが所属するオーストラリアの個性派レーベル=モデュラーは、2007年の〈サマソニ〉で深夜に〈モデュラー・ステージ〉が出現するほど日本でも確固たる人気を獲得し、ブームの盛り上げを担うことに!(白神)

突然変異
 9mm Parabellum Bulletやミドリ、凛として時雨にlostageなど、突出したハイブリッド・サウンドと日本語詞を操るゼロ世代バンドが、日本のロック・シーンを揺るがした。メタル、パンク、ハードコア、ジャズ、プログレ、ポスト・ロック、昭和歌謡……とミクスチャーどころではない雑多な音楽性を個々の製法/割合でブレンドし、予測不能の曲展開や奇天烈なアイデアをポップに着地させるという、従来のフォーマットを無視した彼らのスタイルはまさに革新的。そんな〈ぶち壊し精神〉は、今後のロック・シーンの可能性をさらに広げたはずだ。(土田)

タブ・ステップ
 前年から入手しやすい作品が増えていたダブ・ステップだが、一部の好き者のみに愛される時代も終焉? 2007年はさまざまなフィールドへと飛び出していった印象がある。グライムやブレイクコア好きに人気のプラネット・ミューがリリース攻勢をかけ、モードセレクターやアレックス・スモークらテクノ界の猛者たちはミックスCDでそのドープな音塊を操り、ロック作品のリミックスをコード9らが手掛けるなど多方面に侵食。RUMIのようにMC側からのアプローチ例もあり、今後の可能性が証明された年だったと言える。(青木)

ヒア・ミュージック
 スターバックスとコンコードが共同で設立したレーベル=ヒア・ミュージックも、2007年の音楽シーンを大いに沸かせてくれた。しかも契約第1弾アーティストとしてニュー・アルバム『Memory Almost Full』を発表したのが、ポール・マッカートニーというのも驚きだった。その後もジョニ・ミッチェルの新作『Shine』や、ジェイムズ・テイラーのDVD付きライヴ盤『One Man Band』を立て続けにリリース。ヴェテランを盛り立て、リスナーに芳醇な音楽を届けることに力を注いでいるようだ。(北爪)

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