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特集

JAPANESE HIPHOP/R&B(2)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2008年01月31日 13:00

更新: 2008年01月31日 17:27

ソース: 『bounce』 295号(2008/1/25)

文/bounce編集部

NORIKIYO 『EXIT』 KSR 
路上のビジネスで身を立てる生活への焦燥感が、くすんだ郊外の風景と重なって立ち現れたSD JUNKSTAのMCによる初のソロ・アルバム。SEEDAを筆頭に注目の〈CONCRETE GREEN〉組では、同じくSD JUNKSTAのTKCによるソロ作やGEEKのアルバムも共に見逃せない出来だった。
(一ノ木)

OZROSAURUS 『Hysterical』 HIGHER THAN HIGH/BAY BLUES 
MC客演一切なしで制作された4作目は、身を削るような鬼気迫るラップがアルバムの中心を成す入魂作。前作の横綱相撲をみずから壊し、こうした作りへと向かう姿勢は、まさに〈一番でいてえ/けどオリコンじゃない〉(“ヒステリック”)と歌って然り。
(一ノ木)

KREVA 『よろしくお願いします』 ポニーキャニオン 
前年末におけるBY PHAR THE DOPEST再始動でふたたびその一端を見せた攻めの曲調とラップをひとまず封印し、〈シング・ア・ソング・ラッパー〉たる近年の本道で真っ向勝負。メロウな作風の完成度がますます上がったいま、求められるのはさらなる歌唱力だけ?
(一ノ木)

PRIMAL 『眠る男』 Libra 
新宿代表のMSCから、漢に続きソロ作を発表した彼は、バンドとのセッションなどクルーの作品では聴き得ない振り幅を実現。フラットになったラップも、MSC全体のストレスなき活動の表れか。BUDDHA BRANDを引用した“ブッダの休日”も、単なるオマージュの域を超えた。
(一ノ木)

Hisomi-TNP 『シュルディス』 Libyus 
骨のある良作をコンスタントにリリースするLibyusが初めて送り出したラップ・アクト……という点もトピックだけど、新種のナードっぽいラップと、冷たく静謐なドープネスが通底した聴き心地には、90年代的なアングラ感の復権が感じられたりもした。SHING02の参加も、まさに!
(出嶌)

NOMAK 『Calm』 huge soul/onepeace 
SHING02関連のリミックス仕事で話題となっていたトラックメイカー。彼の平和を祈る気持ちと、その心を表すスピリチュアルなサウンドが完璧に繋がった世界観は、数多のジャジー勢を圧倒する完成度。〈ポストnujabes〉っていうのもアレだけど、次代は彼に委ねられるでしょう。
(加藤)

THE HELLO WORKS 『PAYDAY』 tearbridge 
時代の閉塞感を感じつつもなお、その身を音楽に任せるスチャダラパーとSLY MONGOOSEの共闘の記録、というのはカッコ良すぎ? ともあれ、四十路に差し掛かって目の前にあるドン詰まりにさえ逃げをうたぬ両者のパーティー音楽を断固支持。
(一ノ木)

Eccy 『FLOATING LIKE INCENCE』 SLYE 
SHING02とのダブルネームでシングル・デビュー!なんて登場ぶりで度肝を抜いた新鋭。メロディアスで親しみやすいウワ音や、サンプリング・ワーク、ゲスト選びにも〈普通じゃつまらないよね〉感溢れる柔軟なセンスがチラリ。そのフレッシュな感性が刺激的な一枚だ。
(加藤)

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