POPS(2)
ROBYN 『Robyn』 Konichiwa/Island
かつてのアイドルがピコピコ星人になって帰還した。流行りのエレクトロとはひと味違うテクノでもって、レトロでモダンな電子音楽の未来形を提示。まさかの感涙ウルウル・アンセムを放ち、フロアを占拠したりも! スウェーデンはやっぱりポップ大国だったんですね。
(村上)
BEN HARPER & THE INNOCENT CRIMINALS 『Lifeline』 Virgin
地道に活動してきた彼みたいな人こそ、エコ・ブームのいまもっと評価されるべき。ツアー・バンドと共に録音したという楽曲からは、これまで以上の集中力とミュージシャン魂が伝わってきた。レイドバックしつつも視線の鋭さは健在だ。
(村上)
LUCKY SOUL 『The Great Unwanted』 Ruffa Lane
ピペッツが半分シャレだったとすれば、こちらは完全本気。ゴールデン・エイジのポップソングを現代に甦らせ、そのキュートな響きで胸を躍らせてくれた。演奏も本格的なら、音色もゴージャス。レトロと括ってしまうには、なんだか気が引けるほど。
(村上)
KT TUNSTALL 『Drastic Fantastic』 Relentless/Virgin
豪快な姐御キャラで行くのかと思ったら、意外にもキュートな素顔を見せはじめたのがこの人。デビュー時のブルージーな味わいからすると、キラキラ・ポップ度が急上昇した。ギターを抱えてミニスカ穿いて、こんなに絵になる女性はシェリル・クロウ以来かも。
(村上)
KATE NASH 『Made Of Bricks』 Polydor
口は悪いが心は乙女。いや、メルヘンチックなんだが、その実はドスコイ? どっちがホントかは不明だが、すっかり彼女のお部屋にこもりっきりだった人は多いだろう。リリー・アレンが共感するのも頷ける恋愛観と、私生活の暴露は痛快。UKスラングのお勉強にも打ってつけだ。
(村上)
JAMES BLUNT 『All The Lost Souls』 Warner Bros.
ギネス級ヒットの後だけに、何をやっても線香花火に見えてしまうのは仕方がないか。だがそれを逆手に取って、やりたいことを突き詰めようとする姿に拍手。意外と裾野が広い人ということも知らしめた。その成果が正当に評価されるのは、もう少し先のこと?
(村上)
BRITNEY SPEARS 『Blackout』 Jive
ゴシップ大賞はもちろんこの人に決定。しかし自分のゴシップをネタに、クラブ寄りで、かつ歌モノという難度の高い技をここまで鮮やかに決めてしまうとは! エレクトロとの相性も抜群だし、捨て曲ナシのキャリア最高傑作。ダテに夜遊びしてなかったってことですね。
(村上)
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