MIX-UP!(2)
KENJI TAKIMI 『THE DJ AT THE GATERS OF DAWN 2』 rhythm zone
プログレもトランスもブレイクビーツもハウスも狂気のモトに集約される、昨今の貪欲なフロアに先鞭をつけたクルーエル総督。ピッグ&ダンもラヴ・マシーンもザッピングされる快感に、ダンサーも応えた。
(原田)
『mur mur - in delightful music : mixed by fumiya tanaka』 とれま
リッチー・ホウティンの〈DE9〉以降、PCでのDJプレイが一般化するなか、フミヤ兄さんのライヴ・ミックスはアナログ盤を使用した剛毅でファンキーな漢ぶり。本人の実況入りDVD「Via」も強烈だった!
(石田)
『Southern Fried And Tested : Mighty Dub Katz & Cagedbaby』 Southern Fried
ノーマン・クック軍団による2枚組のお祭りミックス。ミニマルとかエレクトロなんて流行には目もくれず、終始アッパーなトラックを繋いでいく豪傑盤だ。この潔さもノーマンだからこそ!
(青木)
『Fabric 36 Ricardo Villalobos』 Fabric
前年にリリースした超大曲“Fizheuer Zieheuer”でクリック界のアイコンと化した天才が、ついに人気シリーズに登板!というのもこの年っぽいか。自曲オンリー!という天才にしか許されない暴挙でクリックの壮絶なる最先端を提示した。
(石田)
『SILENT DREAM -mixed by EITETSU TAKAMIYA』 flower
LITTLE BIG BEEとして活躍するflowerのボスが満を持してリリースした初の公式ミックスCDは、美しい波が寄せては返すジャケそのまんまの夢幻空間。時流とのマッチング以前に極上のチル盤だったんですわ。
(出嶌)
『Rekids : Mixed By Radio Slave』 Pヴァイン
シングルやリミックス曲が絶好調で、〈WIRE07〉にも参戦したレディオ・スレイヴが主宰し、現在のUKクリック界をリードする存在となったのがレキッズ。その勢いはレーベル音源を用いた本人のミックスCDでもあきらかに。
(石田)
『Original Sound Of Ibiza : Mixed By Alfred』 Ministry Of Sound
バレアリック再考ムードに覆われた2007年、イビザの聖地〈Amnesia〉における87年のプレイを〈バレアリックの父〉が再現した一枚。伝説の〈何でもあり〉スタイルの正体を明かした重要なミックスだ。
(石田)
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