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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年12月20日 12:00

更新: 2007年12月27日 17:54

ソース: 『bounce』 293号(2007/11/25)

文/出嶌 孝次、冨田 明宏、山西 絵美

LOU REED
『Transformer』
 RCA(1972)
70年代初期にグラム・ロックがブレイクした時も、ルー・リードはド派手なメイクでシーンに君臨。そんなグラム・ブームは後のニューロマにも多大な影響を与えた。その代表格であるデュラン・デュランは、本作収録の“Perfect Day”をカヴァー……のみならず、彼のナルシストっぷりまでをコピーしてみせた!
(冨田)

MOBY
『Hotel』
 Mute(2005)
デュラン・デュランが正統な評価を受けてないことに対し、自身のブログで怒りを露わにしたモービー。彼いわく〈バンドのいちばんの魅力はすばらしいソングライティングにある〉とのことだが、そんなDDからの影響が表出したか、このアルバムではサイモンもびっくりのメランコリックな美曲がいくつも登場する。
(山西)

NIRVANA
『Nevermind』
 DGC/Geffen(1991)
直接的な交流はなかったが、ブラジルで行なわれたライヴで“Rio”のカヴァーを披露したニルヴァーナ。対してデュラン・デュランのサイモン・ル・ボンも、カート・コバーンの死後に発表したアルバム『Medazzaland』に収録されている“So Long Suicide”を、カートに捧げる曲として書き上げたとのこと。
(冨田)

CLEAR STATIS
『Clear Static』
 Maverick(2006)
デュラン・デュランのUSツアーで前座に大抜擢されて話題を呼んだ、ハリウッド出身の5人組(そのうちの2名はまだ10代!)。このデビュー作で聴ける初期DD直系の享楽的なシンセ・アレンジは、ニューロマ時代を知らない彼らだからこそ衒いなく披露できた技なのかもしれない。なお、こちらもイケメン揃い!
(山西)

A-HA
『Hunting High And Low』
 Warner Bros.(1985)
MTVブームに乗ってUSで次々とブレイクした〈第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン〉組が、デュラン・デュランやカルチャー・クラブ、そしてノルウェー出身ながらもUKを基盤に活動していたこのバンドだ。DDと音楽性は異なるものの、ファルセット歌唱で女子の心を鷲掴みし、“Take On Me”で全米1位を獲得。
(冨田)

SUGAR RAY
『Sugar Ray』
 Atlantic(2001)
マーク・マッグラスのデュラン・デュラン好きが高じて、彼らの代表曲“When It's Over”のプロモ・クリップで“Is There Something I Should Know?”のPVを愛情たっぷりにパロディー化。 マークはみずから監督を務めるほど気合い十分で挑んでるんですが、残りのメンバーはいまいちノリきれてないみたい!?
(山西)

DURAN DURAN DURAN
『Very Pleasure』
 Cock Rock Disco/Very Friendly(2005)
いろんな意味でヤバいフィリーのブレイクコア勃起王……って名前だけ? いや、ひたすらに天真爛漫なジャケはウォーレン・ククルロの脱ぎっぷりへのオマージュに相違ない(違うだろ!)。“Duran Duran Duran Is Dead”を経て、現在はプラネット・ミューで悪戯を続行中だが、本家の新作にどう反応するのだろう?
(出嶌)

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