HIP HOP IS ALIVE 2007 Round 2

［ 緊急ワイド ］
2007年、冬は寒いがヒップホップはどうだ?

　すぐそこに迫ってきた新しい年に向けて、あれこれ気忙しい昨今でありますが……って年の瀬の挨拶なんかじゃないぞ!　ヒップホップ・シーンが平穏な正月を迎えるためには、このいわゆる（USでの）第4クォーター（10月～12月）を乗り越えなければ話にならないのだ。

　実際のところ、昨年の同時期に復活作をリリースして話題を撒いたジェイ・Zは今年もキッチリとニュー・アルバム『American Gangster』をリリースしてきたし、デフ・ジャムからの新作こそ間に合わなそうなもののナズもベスト盤をリリースして繋ぐつもりだ。他にもここでは紹介していないがワイクリフ・ジョンやピットブル、さらに本稿執筆の時点ではまったく状況が未確認ながら、いまもっともアルバムが待たれているリル・ウェインの新作を筆頭に、ジャ・ルールのカムバック弾、チンギーのDTP復帰作、およそ3年ぶりとなるネリーの正式な新作といった大玉の姿が見え隠れしており、さらに噂レヴェルのモノではウータン・クランのリユニオン作もそろそろらしい。また、デヴィッド・バナーやマイク・ジョーンズといった連中の新作もこの本が出る頃には輸入盤がリリースされているはずだ。

　が、USヒップホップ・シーンのおもしろいところは、そんな大物連中たちを悠々と出し抜く新星たちがあちこちのエリアから飛び出してくることにある。そんなわけで、ここではフレッシュな顔ぶれを中心に、本当の意味でシーンを更新し続けているホットな奴らを紹介しておこう。お楽しみはまだまだこれからだ!
(編集部)