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ただいまオーダー殺到中! いま注目すべきヒットメイカーは、ズバリこの人たちよ!!(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年11月29日 15:00

更新: 2007年11月29日 17:42

ソース: 『bounce』 293号(2007/11/25)

文/出嶌 孝次

THE DREAM
ニヴェアのデキ婚相手……という枕も返上! 例の〈レラ、エラ、エー、エー♪〉が耳タコなリアーナの特大ヒット“Umbrella”を書いた今年を代表するソングライターで、秋にはJ・ホリデイの“Bed”でダメ押し。トリッキー・ステュワートの制作曲に関わることが多く、ブリトニー&マドンナの“Me Against The Music”をはじめ、シュガベイブス曲なども共作している。現在はリアーナ効果でデフ・ジャムとアーティスト契約まで果たし、〈第2のニーヨ〉を嘱望されているが、この人の書くラップ寄りなフロウはもっとヘンテコで中毒性たっぷり。クリス・ブラウンやセリーヌ・ディオン、メアリーJ・ブライジら各々の新作でもその独特な美旋律は楽しめる。

BLOODSHY & AVANT
ブリトニー、カイリーそれぞれの新作に関与し、以前に手掛けたマドンナやジャネットも合わせれば相当な大物を総ナメしたことになるスウェーデンのコンビ。クリスティーナ・ミリアン“AM To PM”などのポップR&Bを基本路線にしてミス・ダイナマイトらをヒットさせた後、同じマネージメントに属していたスターゲイトに先駆けてUS進出を果たす。ブリトニーのエロ曲“Toxic”で急浮上してからは、ケリスやナタリーを手掛けて現在に至る。ちょっとスキがないほどの職人ぶりだ。

THE CLUTCH
現行R&Bにおけるソングライターの役割は、ビートを聴きながらメロディーのフロウと歌詞を同時に組み立ててヴォーカル・アレンジを施していく、テクニカルな側面も強いものだ。そんなワザ師が集まったユニットこそ、このクラッチである。メンバーはティンバの秘蔵っ子としてお馴染みのケリ・ヒルソンや元トランジションズのバレワ・ムハマドら5人で、シアラの“Like A Boy”やオマリオン“Ice Box”などではトラックメイカーと組む形でプロデュース・クレジットも得ている。その後もエイメリーやキキ・パーマー、J.Loなどをプロデュース済みだ。印税の分配でモメませんように。

EG WHITE
80年代にPWL一派のブラザー・ビヨンドなるボーイズ・バンドでデビュー、90年代初頭にはアリス&エッグで活躍したUKの才人。奇しくも元PWL仲間であるカイリーの新作で“Cosmic”を手掛けているが、基本は成熟したソウル・ポップを得意とする。2003年にウィル・ヤングの全英No.1ヒット“Leave Right Now”で作家として認められ、ジェイムス・モリソン“You Give Me Something”でプロデューサーとしての地位も不動のものに。他にもジャメリアやジョス・ストーン、ネイト・ジェイムズ、テイク・ザットらを手掛ける、UKのアーバン・ポップにはもはや欠かせない名前だ。

KARA DIOGUARDI
提供曲の総セールスが1億枚を突破している怪物ソングライターで、ダイアン・ウォーレンに替わる新女王である。いかにもシンガー・ソングライター然としたオーセンティックな大曲も書けるし、ドクター・ドレーと組んだグウェン・ステファニー“Rich Girl”のようにビートありきのライティングも行えるところが彼女の凄さだろう。セリーヌ・ディオンの新作など、近年はプロデューサーとして扱われることも多い。なお、カイリー最初の〈復活〉を演出した“Spinning Around”も彼女の作だった。

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