Elton John
ここ最近はご意見番としてのイメージのほうが強いエルトン・ジョン。私生活でトラブル続きのジョージ・マイケルにイチャモンを付け、プレスを巻き込んで熾烈な〈お姐バトル〉をやったかと思えば、あのマドンナに口パクをしているとケンカを売って〈哀れな豚〉呼ばわりしてみたり。かと思えば、堕ちるところまで堕ちてしまったブリトニー・スピアーズを救済したいと、真剣に考えているとか。もちろん余計なお世話ってことくらい、本人もしっかりと心得ている。が、〈歳がいっても、言いたいことはちゃんと言わせてもらいますからね!〉と啖呵を切って、ますます鼻息の荒い今日この頃だ。
しかし、そんなことが許されるのも、エルトン・ジョンだから。これまでに発表したアルバムのトータル・セールスは2億5000万枚以上、シングルは1億万枚以上という、まさに世紀の怪物アーティスト。母国イギリスからはサー(卿)の称号を授かり、今年の3月にNYで開催した還暦コンサート(間もなく日本でもDVDがリリース!)にはクリントン前大統領も駆けつけた。会場となったマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートは、これで60回目。またひとつ前人未到の記録も打ち立てて……とまあ、ご意見番になるのも納得のスーパースターぶりではあるのだが、それにしても40年近くに渡って常にヒットチャートに鎮座し続けているからには、それ相応の理由があるはずだ。
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