SERJ TANKIAN
2枚をとおして初めて物語が完結する衝撃の連続アルバム『Mezmerize』『Hypnotize』に伴うワールド・ツアーを終了させ、活動停止を宣言したシステム・オブ・ア・ダウン。その精神的支柱であったフロントマンのサージ・タンキアンが、このたび初のソロ・アルバム『Elect The Dead』を完成させた。ゲストにバンド・メンバーのジョン・ドルマイアンや元プライマス~現ガンズ・アンド・ローゼズのドラマー=ブライアン“ブレイン”マンティア、ソプラノ歌手のアニ・マルジアンを迎えてはいるものの、ほとんどのパートをサージ自身がプレイした正真正銘のソロ・プロジェクトだ。本隊とは掛け離れた音作りで賛否両論を招くことも多いソロ作品だが、ここで聴けるサウンドはまさに〈ひとりシステム・オブ・ア・ダウン〉といった趣で、ファンの期待を裏切らないシロモノ。むしろ、スラッシュ~ブラック・メタルから絶大な影響を受けているサージだけあって、その鋼鉄スピリットはシステム本隊よりもファストでエッジーなここでの楽曲に色濃く反映されているような気が!?
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