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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年10月04日 12:00

更新: 2007年10月04日 16:26

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/増田 勇一


  とんでもないナルシスト集団である。そうじゃなきゃ自分たちのバンドに〈ラヴX〉なんて名前は付けられないはず。そして実際に写真を見てみれば、ご覧のとおり少女マンガに出てくる架空バンドの如き佇まい。6人もメンバーがいれば雰囲気をぶち壊すヤツが1人ぐらいはいるものだが、彼らの場合はそんな問題とは無縁だ。日本でも満を持してリリースされることとなったデビュー・アルバム『Divine Insanity』に詰まったサウンドは、攻撃性と大衆性を兼ね備えた美意識を感じさせるロック。典型的なメタルともゴスともバッド・ボーイズ系とも一線を画する雰囲気だが、逆に言えばそれら全部を呑み込んでいるとも解釈できるし、全体にそこはかとなく漂う80年代テイストも印象的だ。参考までに、メンバーたちが影響を受けたアーティストとして名前を挙げているのは、ガンズ・アンド・ローゼズやHIM、メタリカから30セカンズ・トゥ・マーズ、リンキン・パーク、マイケル・ジャクソンに至るまで実にさまざま。……ん!? よくわからないって? しかし一度でもこの音を聴けばわかるはずだ。彼らが大きな可能性を秘めたバンドだということが。

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