こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年10月04日 12:00

更新: 2007年10月04日 16:26

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/粟野 竜二

チェロとメタルの運命的な出会いが新たな革命を巻き起こす!

いちばん意識したのはグルーヴ感だね


  ステージ上で横一線に並んだメンバーが、激しくヘッド・バンギングしながらチェロでヘヴィー・メタルをプレイする異色のバンド、アポカリプティカ。〈黙示録〉を意味する〈アポカリプス〉と〈メタリカ〉を合体させたバンド名を持つ彼らは、フィンランドの名門音楽学校〈シベリウス・アカデミー〉の出身で、在学中にヘヴィー・メタルを演奏したことがきっかけで本格的なバンド活動を開始した。そして96年に全曲メタリカのカヴァーで構成されたアルバム『Plays Metallica By Four Cellos』でメジャー・デビューを飾り、これまでに5枚のアルバムをリリース。余談だが、愛して止まないメタリカからライヴの前座に指名されるなどミュージシャンからの支持も厚く、加えてフランスの男子フィギュア・スケート選手、ブライアン・ジュベールが演技の際に彼らの楽曲を使用したことでお茶の間レヴェルでも現在人気急上昇中だ。

  そんな彼らが、このたびニュー・アルバム『Worlds Collide』でようやく日本に本格上陸する。メタリカのカヴァーからキャリアをスタートした彼らだが、音楽学校を卒業していることもあってソングライティング能力は非常に高い。今作においてもドラマティックな楽曲を、華麗に、そしてこれ以上ないほどアグレッシヴにプレイしている。

「いちばん意識したのはグルーヴ感だね。アルバム全体はいままで以上にグルーヴ感がある」(エイッカ・トッピネン、チェロ:以下同)との言葉どおり、思わずヘッド・バンギングせずにはいられない、身体全体に訴えかけるこのアルバム。多数のゲストが参加したことも話題で、そのなかにはあのスリップノットのコリー・テイラーも名を連ねている。

「コリーの参加した“I'm Not Jesus”はだいぶ前から出来ていた曲で、誰がこれをいちばんうまく歌ってくれるだろうかと考えていたんだ。で、リストを作ってみたら、彼がそのトップにいたわけさ。以前フェスで彼に会った時、〈いっしょになにかやろう〉って話はしてたんだ。だからこの曲でコラボするのがパーフェクトだと思ったんだよ」。

〈子供の抱えるトラウマ〉がテーマになっているだけあってサウンド/歌詞共にヘヴィーな“I'm Not Jesus”は、荘厳なチェロの音色と魂がこもったコリーのヴォーカルが見事に融合した、今作のハイライトと言える一曲だ。その他にも、スレイヤーのデイヴ・ロンバード、ラクーナ・コイルのクリスティーナ・スカビア、ラムシュタインのティル・リンデマン、スリー・デイズ・グレイスのアダム・ゴンティア、そして日本からは布袋寅泰といったメンツが集結。どの曲もゲストの魅力を最大限に引き出しながら、100%アポカリプティカ印のスケールの大きな楽曲を披露している。

▼アポカリプティカの作品を一部紹介。

▼『Worlds Collide』に参加したアーティストの作品を紹介。

インタビュー