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フィンランドの首都、ヘルシンキの様子を生レポート!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年10月04日 12:00

更新: 2007年10月04日 16:26

ソース: 『bounce』 291号(2007/9/25)

文/増田 勇一

 今年の8月に生まれて初めて訪れたフィンランドで何よりも驚かされたのは、人口密度の低さとロック人口の多さ。何しろ首都ヘルシンキの繁華街ですらひなびた温泉地みたいに閑散としているのに、夏はやたらとフェスが多く、僕が観に行った〈Ankkarock〉も〈ヘルシンキの若者全員が集結したんじゃないか?〉と思わせるほどの盛況ぶり! 現地の関係者に訊いたところ、どうやら全人口に対して若者の占める割合が比較的高いらしく、この国でメタル人気が高い事実もそれと無関係ではない模様。

 このフェスには日本からもDir en greyが参戦していて、実は僕も彼らに同行していたわけなのだが、現地のロック・ファンの特徴を列挙してみると、ィとにかく10代の女の子が多い、。〈ややゴス〉なファッションが一般的で、金髪を黒く染めた子もチラホラ、ャ〈ロック=メタル〉と解釈している子が多い――といったところ。ャは実際に何人かの観客と話をして感じたことで、例えばこのフェスにも出演していたソナタ・アークティカやアモルフィスをDir en greyと同列で捉えていたりする事実には、なかなか興味深いものがあった。さらに同フェスの翌日に街を歩いてみて気付かされたのは、道行く若者たちの多くが〈会場で見かけたような子〉だったということ。つまり、ヘルシンキはロック・ファンが肩身の狭い思いをせずに済む街なのだ。ちなみにヘルシンキ到着直後に僕が偶然遭遇したのは、普段着だけどばっちり化粧したマイケル・モンロー(ハノイ・ロックス)。そして旅の最後に空港の土産物店で自分の目を疑ったのは、ムーミンのグッズと共にローディのTシャツが売られていたこと。とにかくこの国、おもしろすぎる!

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