ALL THE YOUNG DUDES 耳で聴いたピープル・トゥリー(2)
NEW ORDER
『Retro』 Warner Bros.
サッカー好きらしく“World In Motion”のリミックス経験もある番長は、エレクトロニックの“Prodigal Sun”もリミックスするなど親交を深めていた。アシッド・ハウス以降のUKダンス・シーンを支えた両者の交流は当然の流れだったのかも。このボックスでは“Regret(Sabres Slow 'n' Low Mix)”が聴けます。
(青木)
DOT ALLISON
『We Are Science』 Mantra(2004)
アンディがプロデュース、残り2人のセイバーズがエンジニアを務めた『Morning Dove White』(残念ながら廃盤)をボーイズ・オウンからリリースしていたワン・ダヴの歌姫。このソロ2作目にはTLSのキース・テニスウッドが全面的に絡んでいるので、アンディ周辺との繋がりはいまもある?
(ビグフォン)
FUJIYA & MIYAGI
『Transparent Things』 Tirk(2006)
ウェザーオールもお気に入りだと公言した才気溢れるユニットは、クラウト・ロックやニューウェイヴ、エレクトロニカなど、何でも貪欲に採り入れる姿勢を継承。おまけにバレアリック感もあり。そんなところが番長を刺激したのか、本作に先駆けた“Electro Karaoke”はTLSがリミックスを手掛けていた。
(青木)
THE CHEMICAL BROTHERS
『Singles 93-03』 Virgin
まだダスト・ブラザーズと名乗っていたジュニア・ボーイズ・オウン時代の“Song To The Siren”をリミックスしたのがセイバーズだ。番長に怖じ気……いや、テクノ方向へ大きく振った再構築を気に入った彼らは、続く“Leave Home”でも依頼を重ね、お返しにセイバーズ曲もリミックスしていた。
(ビグフォン)
THE HORRORS
『Strange House』 Polydor(2007)
ウェザーオールのお墨付きを得るバンドは案外多く、なかでも最近ご執心なのが彼ら。スクリーミング・ロード・サッチを取り上げるビザール感やゴスな佇まいはいかにも番長好みだが、パンクとロカビリーをザクザク頬張ったサウンドは、逆にいまの番長に影響を及ぼしている感すらアリ。
(出嶌)
田中フミヤ
『mur mur - conversation mix』 とれま(2007)
かつての『I'm Not A DJ』ではジェフ・ミルズなどと共にセイバーズもミックスしていた日本のテクノ番長! そのセイバーズ的な方向性は初期のKARAFUTO名義作に多大な影響あり。もともとパンクを通過してきた部分やダブへの眼差しなど、男受けする硬派ぶりも相似。
(石田)