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特集

Be My Baby, Future Retro Dolls!!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年09月13日 11:00

更新: 2007年09月13日 16:44

ソース: 『bounce』 290号(2007/8/25)

文/北爪 啓之

 60年代の初期から中期はポップス・シーンのそこかしこでガール・グループが星屑の如く瞬いていた、実に胸キュンな時代であった。天才ポップ・マエストロのフィル・スペクターが築いたフィレスに所属するロネッツやクリスタルズ、モータウン擁するシュープリームスやマーヴェレッツなどを中心に、辣腕プロデューサーのシャドウ・モートンが手掛けたシャングリラズ、ビートルズが2曲カヴァーしたことでも知られるシュレルズ、ニューオーリンズ風味が異色のデキシー・カップス、さらにシフォンズ、エンジェルズ、クッキーズ……と代表グループだけでも枚挙に暇がない。

 では、そもそもガール・グループとは何なのかといえば、ロックンロールやドゥワップやソウルなど(若干の時代差などによって)その音楽性は微妙に異なってはいるが、基本的には〈(主にティーンの)女の子たちのヴォーカルをメインに据えたポップス〉である。つまりそのまんま。ポップスの前に〈キュートな〉〈ドリーミーな〉〈おセンチな〉などの修飾語を付けるとよりわかりやすいだろう。また当時のポップスの黄金の生産パターンとでもいうべき、歌い手(ロネッツやシュープリームスなど)、職業作家(キャロル・キングやバリー・マンなど)、プロデューサーや演奏者ら実際のサウンド制作者(フィル・スペクターなど)の完全分業システムによる音楽の商品化のもっとも顕著なショウケースこそがガール・グループといえるだろう。こうしたサウンドと生産スタイルによるガール・グループは60年代後半にはほぼ消滅するため、いま聴けばその音楽には必然的に〈レトロ〉や〈ノスタルジック〉といった懐古的な雰囲気が濃厚に漂っているわけである。

 そんなサウンドからの影響が色濃いアーティストが、いまUKで猛威を振るっている。少々前置きが長くなったが、このページでは古き良きガール・ポップを甦らせる麗しきUK娘たちを紹介していこう。


ロネッツの編集盤『The Early Years '61-'62』(Rhino)


シャングリラズのベスト盤『The Best Of The Shangri-Las 』(Spectrum)

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