こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年08月23日 12:00

更新: 2007年08月23日 17:37

ソース: 『bounce』 289号(2007/7/25)

文/粟野 竜二、出嶌 孝次、冨田 明宏、山西 絵美

HOLE
『Celebrity Skin』
 DGC(1998)
スマパンとホールは何かと関係が深いのは有名な話。例えばスマパンの2代目ベーシストであるメリッサはホールの元メンバーだし、バンドのリーダーにしてカート・コバーン夫人のコートニー・ラヴはカートの前にビリーと付き合っていたわけだし……。で、今作にはビリーが参加してます。(冨田)

THE CURE
『Pornography』
 Elektra(1982)
ロバート・スミス王子の御身がパンプキン状態……とかいうハナシではない。昔からゴス好きなビリーは、ソロ作中のビー・ジーズ・カヴァー“To Love Somebody”にて憧れのロバートと念願の暗黒サミットを展開。両者を繋ぐ存在として、ニッツァー・エブのボン・ハリスがプロデュースにあたったことも重要か。(出嶌)

Dragon Ash
『Viva La Revolution』
 ビクター(1999)
“Cherub Rock”の邦題から戴いた“天使ノロック”を引っ提げて登場し、青春ラウドな叙情が轟く『MUSTANG!』にて完全に開陳されたkjさんのスマパン愛だが、その極みこそ本作収録の“Grateful Days”。“Today”をネタ使いしたこのメロンコリーなヒット曲が、終りのない悲しみの入口だったとはね(余計なお世話)。(出嶌)

QUEENS OF THE STONE AGE
『Era Vulgaris』
 Interscope(2007)
SPIN誌に付録されたスマパンのトリビュート盤に参加。スマパンとの共通項としてはブラック・サバスからの影響という点が挙げられるが、友達が少ないビリーとは対称的に、ジョシュ・オムは多くのアーティストたちと積極的にコラボレートしている。ビリーもその社交性をちょっとは見習うべき!? (粟野)

PAVEMENT
『Crooked Rain, Crooked Rain』
 Matador(1994)
ローファイの代名詞、ペイヴメント。彼らの代表作である本盤に収録された“Range Life”で、彼らは〈商業主義に毒されたバンド〉としてスマパンを名指しで批判している。当時はオルタナ・ファンの間でもペイヴメント派とスマパン派に分かれ、熱い舌戦が展開されていた。(冨田)

浜崎あゆみ
『A BEST 2 -BLACK-』
 avex trax
意外にも(?)スマパンに親しんでいたという彼女が、例の邦題に共感するところもあって、〈終りのない悲しみ〉を表題化した佳曲“Endless sorrow”(2001年)を書き上げたというのは知られた話。天使をモチーフにした同曲以外にも、無常感をぼんやりと漂わせた詞世界に共通する部分があったりなかったり。(出嶌)

CHEAP TRICK
『At Budokan』
 Epic(1979)
90年代組では珍しく、煌びやかなロックに憧れを抱いてたビリー(だからこそブレイク後も生き延びられた?)。なかでも彼のお気に入りがチープ・トリックで、本ライヴ盤を聴いたビリー少年は日本武道館に立つことを夢見ていたとか。なお、本作に収録されている“I Want You To Want Me”はスマパンもカヴァー済み! (山西)

インタビュー