ワタシの夏盤♪ ~横山剣(クレイジーケンバンド)編
夏に聴きたい音楽というと、ブラック・ミュージックとかサーフ・ミュージックとか、オレンジ感というか夕焼け感のあるやつが気持ちいいですよね。
カラパナの『Many Classic Moments』とか聴くと、ムスク・オイルの匂いとか、ファラ・フォーセットみたいなレイヤー・カットのオンナとか思い浮かぶんですよ。まあ、いまの若い人に言ってもなんのことかわかんないと思いますけど(笑)。アイズレー・ブラザーズの『3+3』もたまんないですね。このアルバムの想い出は、今回の『SOUL電波』に入ってる“タオル”っていう曲で歌っていて、半分ぐらい本当の話で。ずいぶん昔に、地元のプールでこれをかけていたときに、若い女の子が寄ってきて「これなんて曲?」っていう、そっからちょっと始まったっていうことがありまして、そのときかかっていたのが“Summer Breeze”って曲で。アーニー・アイズレーのギター・ソロはかなり夏のめまいのような音がするんですよね。まさに夏の電波ですよ。
FIRE BALLは、もっともいい形でレゲエ・ミュージックを表現してくれるグループですね。ウチらもなんですけど、彼らも活動10周年。ダークな一面もあったり、ヒップホップやR&Bみたいなフィーリングもあるし、大好きです。〈平成のゴールデン・カップス〉って言えるぐらい多国籍軍だし、ホント、横浜のグループって感じなんですよね。全員じゃないですけど、わりと近所に住んでて親しみもあるし、歳はひとまわり以上も下だけど尊敬できる人たちですね。最後に、新しいアルバムを聴いていただければそれでいいんですけど、まだお聴きではない方で余裕があればもう一枚ということで(笑)、CKBの『SOUL PUNCH』を。夏ということでは“37℃”をぜひ聴いていただきたい。いまだに若い娘を見ると発情したりする、しかもますます濃くなっていくっていうオヤジの気持ちを歌ってる曲なんですけどね。(談)
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