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耳で聴いたピープル・トゥリー BLUE, SONGS ARE LIKE TATTOOS

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年07月19日 11:00

更新: 2007年07月19日 17:43

ソース: 『bounce』 288号(2007/6/25)

文/桑原 シロー、出嶌 孝次、山西 絵美

ジョニ・ミッチェルをめぐる音楽の果実は、ここに一本のトゥリーを生んだ

CAT POWER
『Moon Pix』
Pヴァイン(2000)
71年作『Blue』とたびたび並び評される彼女のデビュー作。なるほど、アコギ一本を基調とした音数少ないサウンドの上に、体温の低そうな歌声で淡々と自身の半生を綴っていく様はかなり『Blue』的だ。メインストリームに迎合しないオルタナティヴな姿勢を誇示するあたりもジョニっぽいね。
(山西)

SERGIO MENDES & BRASIL'66
『Stillness』
A&M(1971)
メンデス御大が時流を意識して作った70年代初頭作にジョニの“Chelsea Morning”カヴァーが! この曲の日本盤シングルには〈セルメンの新しきクールな世界!!〉なる惹句が躍ってたっけ。風に揺れるラニ・ホールの柔らかな髪がまるでジョニ。
(桑原)

DIANA KRALL
『The Girl In The Other Room』
Verve(2004)
かつてジャズに恋したジョニですが、いまではジャズがジョニに恋をしている! カナダ出身の彼女も本作収録の“Black Crow”ほか、ライヴで“A Case Of You”を歌うなどかなりの常習者だ。もしや、夫コステロのトリビュート盤参加は彼女の差し金だったりして?
(山西)

JAMES BROWN
『Gravity』
Scotti Bros./Volcano(1985)
大抵のJBカヴァーはJBらしい曲を選ぶもんだが……ジョニが『Turbulent Indigo』で取り上げたのは、超然としたスロウ“How Do You Stop”。JB云々じゃなく啓発的な詞で選んだっぽいです。ただ、作者のダン・ハートマンがリリース年に逝去したことは関係あるのかも?
(出嶌)

MANDY MOORE
『Coverage』
Epic(2003)
90年代末に登場したティーン・アイドルは、このカヴァー集で難易度の高いジョニの“Help Me”をチョイス。新たな恋の予感に戸惑うといった内容の同曲を、原曲に忠実なアレンジで吐息まじりにネットリと歌い上げています。ジョニを通じて彼女はオトナの女性になりました!
(山西)

NELLY FURTADO
『Folklore』
Dreamworks(2004)
〈ジョニを聴きはじめたのは2002年から〉と明言しているカナダの才女が、その影響下で生み出したのが本作。ベラ・フレックやジョーイ・ワロンカーを従え、ソウルやジャズやファドをオーガニックに響かせた自由闊達な音楽性は、まさしくジョニ直系のポスト・フォークだと言えるんじゃない?
(出嶌)

NICOLA KRAMER
『The Other Side』
Village Again(2006)
ドムやジャザノヴァらの楽曲で透明感溢れる歌声を披露してきたUKの才女も、ジョニの“Help Me”をカヴァー。クラブ世代が歌に回帰する昨今、ジョニがそっち方面で評価されるのも当然か。
(出嶌)

MADELEINE PEYROUX
『Half The Perfect World』
Rounder(2006)
だってプロデューサーがラリー・クラインなんだもんな~(池中玄太風に)。マデリンのジョニへの敬愛心が余計に高まるのも仕方がないねと、KD・ラングと歌う“River”を聴きながら思う。まるで2人がジョニ愛の比べっこをしているようなデュエットだ。
(桑原)

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