こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

DISCOGRAPHIC JONI MITCHELL

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年07月19日 11:00

更新: 2007年07月19日 17:43

ソース: 『bounce』 288号(2007/6/25)

文/田中 幹也

ジョニ・ミッチェルを知るための7枚

『Joni Mitchell』
Reprise(1968)
彼女特有の詩情溢れるメロディー・センスが早くも花開いた記念すべきデビュー作。ほぼアコースティック・ギター一本の弾き語りによるシンプルな内容だが、デヴィッド・クロスビーのプロデュースによる湿り気を帯びた音像は、ところどころでアシッドな魅力を放つ。

『Blue』
Reprise(1971)
いわゆる〈フォーク期〉の最高傑作と評される4作目で、歴史的な一枚。収録曲はどれも名曲揃いであるが、その素晴らしさはメロディーの神懸かり的な美しさだけではない。愛や情念を女性の立場から赤裸々に吐露したリリックが、当時どれほどセンセーショナルであったことか。

『Court And Spark』
Asylum(1974)
〈フォーク期〉に別れを告げたジョニが、華麗なる変身を遂げた重要作。LAエクスプレスやクルセイダーズといったジャズ・フュージョン系の実力派ミュージシャンを従えて、ロック~ジャズ寄りの作風へと大幅にシフト。開放的なバンド・サウンドが心地良い。

『Hejira』
Asylum(1976)
ジョニ流のワビサビが堪能できる名作(邦題は〈逃避行〉)。ジャコ・パストリアスの浮遊感溢れるベース・ラインを軸に、必要最小限の音数のみで描き出される、淡くて芸術的な水墨画の如き音世界。静かながらも強い意志が宿るジョニの歌声があまりに深い。

『Mingus』
Asylum(1979)
ジャズ界の巨人ベーシスト=チャールズ・ミンガスに捧げられた本作こそ、彼女が数年来追い求めてきたジャズ的表現の極北である。ジャコ、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターといった敏腕プレイヤーと作り上げたスピリチュアルなサウンドは前衛的ですらある。


『Dog Eat Dog』
Geffen(1985)
大衆的なポップ路線に回帰した80年代の彼女を象徴する一枚。鬼才トーマス・ドルビーをプロデューサーに迎えただけあって、いかにもなシンセ・サウンドが全編を支配しているが、社会性のある辛辣な歌詞を容赦なく振りまき、作品を重厚なものにしてしまうあたりが流石だ。

『Taming The Tiger』
Reprise(1998)
新曲で構成された純然たるオリジナル・アルバムとしては現時点での最新作。70年代中~後期に彼女が取り組んでいたジャジー・ポップ路線を思わせる作風だが、当時よりも遥かに風通しが良く、爽やかかつカラフルな仕上がりだ。果たして〈この次〉はあるのか!?

OTHERDISCOGRAPHIC

ALBUM
Clouds(1969)
Ladies Of The Canyon(1970)
For The Roses(1972)
Miles Of Aisles [Live](1974)
The Hissing Of Summer Lawns(1975)
Don Juan's Reckless Daughter(1977)
Shadows And Light [Live](1980)
Wild Things Run Fast(1982)
Chalk Mark In A Rain Storm(1988)
Night Ride Home(1991)
Turbulent Indigo(1994)
Both Sides Now(2000)
Travelogue(2002)

COMPILATION

Dreamland
Beginning Of Survival
The Complete Geffen Recordings
...and more!

インタビュー