FUJI ROCK FESTIVAL '07
広大な苗場の山に3日間限定〈地上のパラダイス〉が登場する季節が到来! 〈フジロック〉に向かう関越道を走る車中では、女子3人が目的地でのめくるめく体験に興奮が収まらないご様子。ちょっと現場を覗いてみましょう
エイミー「あ! ヤバイ日焼け止め忘れたー」
ニコ「それ一番重要じゃーん! もう言うほど若くないんだから、日焼け止めも1リットルくらい必要よ」
ルミ「それにしてもー、もうすぐキュアーが観られるなんて感動じゃない?」
ニコ「だね。若い子は知らないよね~。まぁ基本的に〈フジ〉に来る人の中に、日本でキュアーのライヴを観たことある人がどれくらいいるのだろうか、って感じ? だって23年ぶりに日本でライヴするんでしょ!? プヘー、もはや化石だね」
エイミー「化石って……。ヴォーカルのロバート・スミスが日本嫌いって噂があるけど、本当かね?」
ルミ「もし単独公演だったらキュアーを知らない若い子は観ることないかもしれないけど、フェスみたいなところだったら、知らないけど話題だからちょっと観てみようかな、って思うかもね。衝撃の赤い口紅とご対面!って感じ? 今回ならミューズ目当ての子が流れでキュアーを観るパターンも多いだろうし」
ニコ「そっか、キュアーの前がミューズか。最近のミューズはホントにスゴイよね。もともと演奏は巧かったけど、ここにきてライヴの完成度はハンパない。ヘッドライナーでも全然イケるよ」
エイミー「あたしはブロンド・レッドヘッドってNYのバンドが気になるんだよね。アルバムが素晴らしかったし、ライヴでは相当壊れるらしい」
ルミ「akiko/モレーノ-ドメニコ-カシン+2や畠山美由紀 with ASA-CHANG & ブルーハッツみたいなスペシャルな顔合わせが観られるのも、〈フジ〉ならではな気がする。ブルーハッツなんてかなり盛り上がるんだろうなー」
エイミー「やっぱり〈フジ〉はお祭りだからさ、そういうパーティー感のあるバンドは間違いないよ。YOUR SONG IS GOODとかね。あとスペシャル感があるものって言ったらさ、サンボマスターって、ROOKIE A GO GO~RED MARQUEE~WHITE STAGEときて、今回ついにGREEN STAGEでってレヴェルを上げてるじゃない? だから本人たちも〈フジ〉での気合いの入り方は特別違うような気がする」
ニコ「サンボを〈フジで観る〉ってことのスペシャル感ってことだよね。2年前にホワイトで演ったときは人がパンパンでさー。雨が降ってたのもあって、前のほう湯気立ってたし。あの半ば強引な客の引っ張り方がいい!って人がいっぱいいるんだなって思った」
エイミー「〈フジ〉は来日アーティストも観どころだけど、日本人アーティストのステージが素晴らしいことが多い。今年だったらdj KENTAROはアーティストとしてアルバムを出したばかりだから、どんなセットでやってくれるのか期待してるし、同じく新作が最高だったTHA BLUE HERBは絶対最前列ね。あの広い会場でDJ DYEとILL-BOSTINOが客に1対1で語りかけるんでしょ!? そうとうヤバイねー」
ニコ「確かに例年日本人の印象は強いかも。今年なら私はSCAFULL KING。学生時代の思い出が詰まったバンドだし、活動再開は嬉しいな」
エイミー「しかもフィッシュボーンが出演日違うけど出るじゃん! 前にスキャフルと共演したこともあったしさ、今回もサプライズでどちらかのステージに顔出したりしたらいいよね。新旧のスカ・ロック共演観たいな~……あ、ルミ悪いけど、トイレ行きたいから次の上里のパーキングで停めて!!」
ルミ「オッケー! で、スキャフルが出る2日目のトリはビースティ・ボーイズで、最終日がケミカル・ブラザーズか。ケミカルって何度目かな?」
エイミー「ビースティって、常におもしろいことやってるオッサンだよね」
ニコ「しかもニュー・アルバム、インストだし。何やりだすかわからないわ。今回はお馴染みのマニー・マークとかとガッツリ作った作品みたいだから、ライヴもいっしょにやってくれるかもね~」
ルミ「イギー・アンド・ザ・ストゥージズなんていうもっとおもしろいオッサンもいるよ」
ニコ「30年以上ぶりのニュー・アルバムも良かったよね」
エイミー「過去のインタヴューを読み返すと、イギーはずっとバンドにこだわってる人なんだよね……やっぱり脱ぐかしら?」
ニコ「そりゃ脱ぐでしょ。見せるためにアノ身体をキープしてるんだからさ」
エイミー「いやいや下ですよ、女子的には……お尻が見られるかな?」
ルミ「どれだけ物好きなの?」