>>Zurumuke-discs!!!(2)
PLASTIC LITTLE
『Plastic Little』 メディアファクトリー(2007)
ボルティモア系のサウンドを聴かせるフィリーのラップ・グループ。過去作から素敵チューンを選り抜いたこの日本編集盤では、ヴァン・マッコイ使いでハッスルしたり、ディプロのプロデュース曲があったり、スパンク・ロックやアマンダ・ブランクと楽し~くマイクを回したり……勃起MORE、じゃなくボルティモア・ブレイクスの旨味が凝縮されている!
PARA ONE
『Epiphanie』 Institubes(2006)
TTCのメンバーとしても活躍するパラ・ワンがソロで生み出した大傑作。パワフルなブレイクビーツにブイブイ唸る極太ベースを装填して、のっぺりしたジャケからは想像できないほど激烈なブリンブリンのブーティー・フレンチ・エレクトロを聴かせてくれる。いわゆるフレンチ・ハウス勢とは異なるTTCやオルガスミック、タクティール周辺などはいずれも聴き逃し禁止!
VARIOUS ARTISTS
『Lagunamoon Presents Lingerie Party Mixed By Tim Healey』 BLC(2007)
コバーンの片割れが手掛けた〈ランジェリー・パーティー〉なるミックスCD……ってだけでウキウキだよな。そのコバーンやブラック・ゴースツ、シェイクダウンなどの瀟洒な電化ビーツが並ぶ作りに卑猥さは足りないが、エッジーな音像にメロディアスな展開が交錯する聴き心地は胸キュン・エレクトロって感じだ。
FANNYPACK
『So Stylistic』 Tommy Boy(2003)
2005年にもアルバムが出てるけど、ジャケ的にはこっちだろ。スリッツ~ルシャス・ジャクソンの系譜に……と例えるにはあまりにもダサ格好良すぎる5人組(ギャル3人+プロデューサーのオッサン2人)で、トミー・ボーイの伝統を感じさせる下世話なエレクトロ~マイアミ・ベースに乗ったハシャギっぷりが楽しい。キツネ・コンピに楽曲が収録されたこともあるのよ。
ARMAND VAN HELDEN
『Ghetto Blaster』 Southern Fried(2007)
いきなりラジカセ魔と化したアーマンド大将の最新作。エレクトロ・ヒップホップとハウスがまだ未分化なディスコ・ミュージックとして捉えられていた、80年代NYのギラギラと躍動するパーティー・グルーヴをブ~ンブ~ンと再現し、ファット・ジョーやクードゥーといったゲストも配して、パンピン&ブリブリ&汗だくな爽快作に仕立てている。流石はヴェテラン!
HEXSTATIC
『When Robots Go Bad』 Ninja Tune/BEAT(2007)
ニンジャ・チューンきってのコラージュ職人デュオがリリースしたばっかの新作なんだけど、本特集への掲載を狙ってか(それはない)エレクトロ度のツマミをマキシマムまでグイッとひねった電化ブレイクス作品に! ヴォコーダーやリズム・ボックスも駆使したダイナミックな下世話さにシビれます。品のいい奴らじゃねえよ! ついでにジャケもクール!
- 前の記事: >>Zurumuke-discs!!!