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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年07月12日 12:00

更新: 2007年07月12日 17:12

ソース: 『bounce』 288号(2007/6/25)

文/青木 正之

世界がスパークするラヴリーな電化ギャル


  今年3月にテキサスで行われた〈SXSW〉への出演から始まったUSツアーが大反響を呼んだKiiiiiii。U.T.(ヴォーカル)とLakin'(ドラムス)から成る女性ユニットで、ふだんは東京を中心に活動しているのだが、英BBCで“4 Little Joeys”がプレイされるや人気に火が点き、過激なライヴの評判も手伝って海外ウケも抜群。そして、人を喰ったようなタイトルがつけられたファースト・アルバム『AL&BUM』が、DJ Codomoの全面的なバックアップを得て登場した。DJ Codomoといえば、コーネリアスのリミックス盤への参加で注目を集めたDJ兼VJで、Buffalo Daughterのムーグ山本と組んだユニット=大人と子供でも活躍している注目株であり、ここではミックス/エンジニア/共同プロデュースを担当している。結果的にサウンドはエレクトロやファンク、ポップス、パンクなどが自由自在に飛び回るものとなり、そこで叫んだり、可憐に歌ったり、気怠い声を聴かせたり、ラップ風ヴォーカルを披露したりするU.T.の表情の変化も目まぐるしく、まったく先の読めないエキセントリックかつ刺激的な内容に仕上がった。おまけにとびきりキュートでラヴリー、そんな極端に振り切れたところが人々を惹きつけるのだろう。しかし、それもそのはず。U.T.は東京の演劇/パフォーマンス集団=鉄割アルバトロスケットの女優(マイケル・ジャクソン・フリークという一面も!)だし、Lakin'はKiiiiiiiの詞曲やすべてのアートワークを手掛けるうえに、デザインやイラストもこなすという。そのように表現に飢えた2人が作り上げるわけだから、安易にストレートな作品が生まれてくるはずもない。あふりらんぽやコーネリアスらが引き合いに出されるのも、これなら納得させられてしまう。昨年はアルバムに先駆け、ライヴ映像やプロモ・クリップ、ホラー・ムーヴィー(!?)を収録したDVD作品をリリースして話題を集めたが、今回のファースト・アルバムによって、国内外に渡ってさらなる騒ぎを誘発することは確実。当分の間、彼女たちから目を離さないよう注意しておこう。

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