あなたの隣のバイリ・ファンキ?
DJゴーキーいわく、「昔からリオでDJしてる重鎮のマルボロたちには疎まれている」とのことで、世代によってスタイルや欧米のポップ・ミュージックへの距離感は異なるようだが、バイリ・ファンキ(のビート)が生々しさを保ちながら多様化を進めているのは言うまでもない。このたび日本盤化されたそのマルボロのミックスCDのように、産地直送の作品もずいぶん入手が容易になってきているし、先駆者たるエッセイの〈Rio Baile Funk〉シリーズのように欧米のレーベルがコンパイルしたブツもコンスタントに登場している。また、M.I.A.のようにそのテクスチャーを〈エレクトロ~マイアミ・ベースの最新型〉として流用する者は日本でも増えており、レゲエ方面から速攻でアプローチしたRUB-A-DUB MARKETの手捌きは鮮やかだった。まあ、TAICHI MASTERによるクレイジーキャッツ“ドント節”を超える珍品はそうそうないけど。
2006年のミックスCD『Veronica Costa Apresenta Equipe Glamourosa』(Veronica Costa)
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