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THE HIGHER(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年07月05日 14:00

更新: 2008年05月20日 12:10

ソース: 『bounce』 288号(2007/6/25)

文/山口 智男

〈エモの最新型〉、現る!

「僕がおもしろいと思うのは、みんながいろいろな種類の音楽を受け入れて、自分自身のスタイルに採り入れているってことだね。シーンっていうのは時代と共に拡大しながら、新しいものや古いもの、そして違うスタイルを採り入れていくものなんだ。だから、シーンは常に変化している。それに追いつくことなんて誰にもできやしないよ」。

 そんなふうに語るトム・オークス(以下同)は話題のバンド、ハイアーのギタリスト。彼らはまさに〈多様化し続けるエモの最新型〉という表現がピッタリなラスヴェガス出身の5人組である。その存在を知った時は、〈ついにこんなバンドまで現れたのか!?〉とずいぶん驚かされたものだ。イマドキのモダンなギター・ロックに、ダンサブルなビートやR&B/ヒップホップの要素を採り入れた彼らのサウンドは、人呼んで〈ディスコ・エモ〉。

「僕たちの音楽を楽しんでくれるなら、何と呼ばれたって構わないよ。ジャンル分けについては、みんなそれぞれ意見があるからね。それに少なくとも〈こう呼んでやろう〉と言える程度には、僕たちの音楽を聴いてくれているってことだろ(笑)? ただ、個人的には〈エモ〉って言うと、雨の日に似合うムーディーなロックって感じがするけどね。ハイアーは、もっとポップのエッセンスが大きいんじゃないかな」。

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