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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

9 FOZZY
『All That Remains』
 Ash/SPV(2005)
プロレス界に重金属ファンが多いのは定説として……自分のバンドを結成して、それにフォジー・オズボーンと名付けてしまうアホ(褒め言葉)はクリス・ジェリコぐらいだろ! バンド名を縮めてデビューした彼は、この3作目収録の“Wanderlust”にザック・ワイルドを迎えてオジー気分を満喫してやがります。
(出嶌)

10 VARIOUS ARTISTS
『Tribute To Ozzy:Bat Head Soup』
 Eagle Rock(2000)
意外にも数少ないオジーのトリビュート盤のひとつ。イングウェイとジューダス・プリーストのティムによる“Mr Crowley”で騒々しく幕を開ける本盤は、メタル/ハード・ロック好きなら悶死確実のラインナップで楽しませてくれます。そんななか、異色とも言えるリサ・ローブの“Goodbye To Romance”が美しすぎ!
(山西)

11 TRICK DADDY
『Thug Matrimony:Married To The Streets』
 Slip-N-Slide/Atlantic(2004)
その過剰美という点において、ヘヴィーメタルとUS南部産のヒップホップには共通項が多いと常々思っていた(うそ)が、それをガチンコで証明したのが本作からヒットした“Let's Go”だ。オジーの“Crazy Train”をループしてランディ・ローズを降臨させ、リル・ジョンとトゥイスタも同乗した暴走クランク列車!!
(出嶌)

12 MOTORHEAD
『March or Die』
 WTG(1992)
オジーと共に英国爆音界を引っ張ってきたモーターヘッド。なかでもフロントマンのレミーとは大の仲良しだそうで、オジーの引退作『No More Tears』では“Mama I'm Coming Home”や“Hellraiser”など計4曲を共作していたりも! ちなみに、本作ではその“Hellraiser”のカヴァーを披露。
(山口)


13 BECK
『Stereopathetic Soul Manure』
 Flipside(1994)
汗臭さ皆無のベック王子ですが、インディー時代にリリースした本作でオジーへのオマージュ曲、その名もズバリな“Ozzy”をライヴ・レコーディングしています。これがソウル・フレイヴァー溢れる、ちょっとやりすぎくらいのポップな一曲に。オジーのサーヴィス精神だけを摘出するとこうなるんですね。
(山西)

14 FAITH NO MORE
『The Real Thing』
 Slash(1989)
マイク・パットンがかつて在籍していたこの過激ミクスチャー・バンドも、オジー信者と言えよう。このアルバムでサバスの“War Pigs”をカヴァーするなど、パットン卿のケツ芸以外にもしっかりとオジーの血を感じることができる。ちなみに、メンバーのマイク・ボーディンはオジー・バンドのドラマーとしても活躍。
(山口)

15 GEORGE MICHAEL
『Twenty Five』
 Epic
何かと問題の多いジョージさんですが、かつて半裸姿で逮捕された公衆トイレがオズボーン邸の近所だったなんてことも! この事件を本作収録の“Outside”でネタにしてますが、一方のオジー親父は「子どもを外で遊ばせられない」とヤキモキ……って、かなり苦しまぎれな配列だけど、どうしても載せたかったの!!
(山西)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年06月21日 11:00

更新: 2007年06月21日 17:38

ソース: 『bounce』 287号(2007/5/25)

文/出嶌 孝次、山口 コージー、山西 絵美

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