こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

WE ALWAYS LONG WITH YOU!! さまざまな地域でキャッチ! 〈世界のビョークさん〉、こんにちは~!!

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年05月24日 11:00

更新: 2007年05月24日 17:47

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/山西 絵美

 〈ビョークのような○○〉的謳い文句を目にする機会は非常に多いわけですが、それは彼女が後続の音楽シーンに与えた影響の大きさを考えると至極当然! ということで、世界中に存在する〈ポスト・ビョーク〉を紹介していきましょう。まずはヨーロッパ。ここで真っ先に思い浮かぶのは、やはり〈フランスのビョーク〉ことエミリー・シモンでしょう。エレクトロニクスと生音のブレンド加減なんてまさに!といった感じ。また、ナイジェル・ゴッドリッチをプロデューサーに迎えたシャルロット・ゲンスブールの『5:55』も、トニー・アレン~エールといったゲストの幅広さや、ダークで甘美な質感がビョーク的と言えなくもないですよね。ほかにも、エミリアナ・トリーニ(アイスランド)、イモージェン・ヒープ(イギリス)あたりの力強くて独創的な雰囲気はビョークとも通じる点あり。続いてアフリカを見渡せば、マリのロキア・トラオレとベナンのアンジェリーク・キジョーを発見! 音楽性はだいぶ異なりますが、ポップスに土着音楽を織り混ぜる手法はビョーク度数高め……かな!? お次は南米へ。“The Anchor Song”のカヴァーも披露しているペルーのスサーナ・バカをはじめ、無垢な歌声が初期のビョークを思わせるアルゼンチンのフロレンシア・ルイス、(アートワークも)自作自演な姿勢がそれっぽい匂いを放っているハビエラ・メナほか、〈ポスト・ビョーク〉がゴロゴロ存在していますよ!

 さて、アジアはどうかというと、独特の節回しに加えて多情ぶりまでをも継承してしまったフェイ・ウォンや、ビョーク好きだと公言して憚らないインドネシアのアストリッドなど、こちらも大充実。こと日本に目を向ければ、斬新な衣装やステージングまでビョーク風なYUKIや、近年ではジャズへの歩み寄りも見せたUA、(離婚しちゃったけど)映像作家と結婚して奇抜な方面へと猛ダッシュした宇多田ヒカルと、錚々たるメンツが顔を並べております。いずれの〈ポスト〉も我の強い女性たちばかりで、ステキですね。
▼関連盤を紹介。

インタビュー