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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

9 ROD STEWART
『The Great American Songbook Volume IV』
 J(2005)
ロッド離脱後のジェフ・ベック・グループがダイアナの“Can't Give Back Your Love I Feel For You”を取り上げるというニアミス(?)もあったけど。今作ではダイアナを招いてガーシュイン兄弟の“I've Got A Crush On You”をデュエット。オッサンの渋味がダイアナからビリー・ホリデイ歌唱を引き出しております。
(出嶌)

10 BILLIE HOLIDAY
『Lady In Satin』
 Columbia(1958)
ビリー・ホリデイの伝記映画「ビリー・ホリデイ物語」でビリー役を演じていたのがダイアナ。その映画サントラでもビリーの曲は歌われたが、壮絶な人生を送りながらスタンダードを我流に解釈するなどして歌い語ったビリーは、それを演じたダイアナをしばし忘我させたほどの魂の歌い手だった。
(林)

11 EN VOGUE
『Funky Divas』
 Elektra(1992)
シュープリームスと同じく4→3人組となったアン・ヴォーグ。ドーン・ロビンソンの脱退劇もフローの如し……とは勘繰りすぎだが、“Give Him Something He Can Feel”のプロモ・クリップではシュープリームス風の衣装と踊り(インスパイア源は映画「Sparkle」)を披露していた。テリー・エリスの顔もダイアナ似か?
(林)

12 WESTLIFE
『Face To Face』
 RCA(2005)
スティーヴィー・ワンダーと組んだブルーのように、UKのボーイズ・バンドは往年のソウル・ジャイアンツがお好きな様子。チャリティー・イヴェントでダイアナと出会った彼らは、彼女自身のヒットをリメイクする形で“When You Tell Me That You Love Me”をデュエット。若い男の扱いなんて慣れたもんよ。
(出嶌)

13 JULIO IGLESIAS
『Romantic Classics』
 Columbia(2006)
かつて『1100 Bel Air Place』に収録の“All Of You”にてダイアナと情熱的な合体、じゃなくデュエットを繰り広げた世界のフリオ様。それからおよそ20年、奇しくも彼女の『I Love You』と同時期に登場したのがこのカヴァー集です。円熟味を増した互いの歌声を聴くと、いま一度の合体を期待したくなりますが。
(出嶌)

14 MICHAEL JACKSON
『Bad』
 Epic(1987)
ダイアナがMJの“You Are Not Alone”をカヴァーしたこともあるが、そもそもジャクソン5は彼女が〈発掘した〉という設定でデビューできたわけで、映画共演やプロデュースなどでMJが彼女への憧れを露わにしたのも当然。顔までそっくり化した本作に収録の“Dirty Diana”は、ダイアナもライヴのSEで使ってました。
(出嶌)


15 VARIOUS ARTISTS
『Diana, Princess Of Wales Tribute』
 Columbia(1997)
没後10年を迎えてなお衰えぬ人気を誇る、英国のダイアナ元皇太子妃……って名前だけかよ! とはいえ、ポップス好きだったダイアナ妃はダイアナ・ファンだったそうで、このトリビュート盤にもダイアナが“Missing You”を提供しています。なお、マイケル・ジャクソンの“Dirty Diana”は妃もお気に入りだったそう。
(出嶌)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2007年03月22日 12:00

更新: 2007年03月22日 20:56

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/JAM、出嶌孝次、林 剛

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