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特集

地球全体のどこもかしこもが私たちのダンスフロアよ!

 現在、多様なダンス・ロックが巷を賑わせているということは前ページにも書かれているが、本項では実際に世界各地の動向をチェックしていきたい。クラクソンズに代表されるUKの〈ニュー・レイヴ〉シーンは、彼ら自身も公言しているようにNYのラプチャー周辺のポスト・パンクと90年代レイヴ・カルチャーから端を発している。そして、それらがロンドンとマンチェスターの中間に位置するリーズを中心に盛り上がっていることにも注目すべきだろう。他にも、80年代にNY~パリを結んだレーベル、ZEでもお馴染みのフランスもこのブームの先進国として記しておくべきだし(キツネをはじめとしたクラブ・カルチャーとの絡みも重要!)、インディー・バンドの楽園=カナダからはトーキョー・ポリス・クラブらが敏感に世相を読み取って奇襲攻撃をかけている。また、日本もGREAT ADVETUREやZAZEN BOYSらの活動がモロにUK/USシーンとリンクしているし……と、こうして世界を俯瞰してみると、拡散の仕方が極めてパンク・ムーヴメントに近いことがわかる。地下でコア化するのか、それとも地上でマス化するのか、このブームの奔流にいま巻き込まれない手はないぞ。というわけで、本格的な爆発を前に、この特集をとおして現行シーンを把握しておこう!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2007年03月15日 11:00

更新: 2007年03月15日 20:29

ソース: 『bounce』 284号(2007/2/25)

文/冨田 明宏

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