J-POP STANDARDS(2)
Keison 『漂流』 Tuff Beats
ギター1本を片手に、旅する先々で出会った人々の心を温めてきた彼の日記のような一枚。日に日に高まるその評価のなか、本作にもゲスト参加したLeyonaとのコラボレートでタワレコ〈NO SURF, NO LIFE.〉キャンペーン・ソングを手掛けるなど、2006年の夏は彼のしゃがれた歌声で彩られた。
(斉藤)
Hands of Creation 『Hands of Creation』 pop'po/ビデオアーツ
Bophanaの小池龍平が高田漣らと新たに結成したバンドが奏でる、美しく秀逸なメロディーと、風通しが良くて上品でグルーヴィーなアコースティック・サウンドはやったら新鮮だった。日本人離れした小池のクルーナー・ヴォイスも最高にセクシー。
(ジョビン)
フルカワミキ 『Mirrors』 BMG JAPAN
スーパーカー時代にもたびたび披露していたキューティー・ヴォイスとキャッチーなポップ・センスを大開放。クールなエレクトロ・サウンドとラヴリーなギター・ポップが眩しく乱反射するファースト・ソロ。初ツアーでのパフォーマンスも堂々たるものでした。
(久保田)
bird 『BREATH』 ソニー
出産を経て2年ぶりに届けられた今作は、冨田ラボこと冨田恵一が全面プロデュース。〈生まれてから死ぬまで〉という壮大なコンセプトを緩急自在でカラフルなサウンドと奥深い歌詞、力強くポジティヴな歌声で見事に表現。アーティストとしての新章を鮮やかに開く傑作となった。
(ジョビン)
コーネリアス 『SENSUOUS』 ワーナー
国内外問わずどのシーンにも括られない、強固でオリジナルなブランドとなった最先端サウンドを響かせた5年ぶりの強烈な一発。かなり実験的なのにどうしようもなく耳触りはポップ――そんな楽しい驚きを与えてくれるくれる存在感は、21世紀のYMO? トン・ゼーか!?
(ジョビン)
高田 漣 『12 notes』 pop'po/ビデオアーツ
2006年、複数のバンド活動に大物たちのサポートともっとも忙しく大活躍した男が放ったソロ作。自身のルーツである古き良きアコースティック・サウンドとニューウェイヴという両極端を果敢にも融合させてオリジナリティーを確立、一躍シーンの最先端に立った。
(ジョビン)
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