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特集

ROCK STANDARDS(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年12月28日 11:00

更新: 2006年12月29日 00:22

ソース: 『bounce』 283号(2006/12/25)

文/冨田明宏、白神篤史、柴田かずえ、田中幹也

DIRTY PRETTY THINGS 『Waterloo To Anywhere』 Vertigo/Mercury 
2006年も相変わらず騒がしかったリバティーンズ(というかピート)周辺ですが、そんな喧騒やゴシップを横目にリリースされた、カールの新バンドによるデビュー作。どうしようもないくらいに純粋な音楽への愛情に溢れています。
(白神)

TV ON THE RADIO 『Return To Cookie Mountain』 4AD 
音楽シーンの最先端を独走してきたNYのブルックリンにおいて、現在もっとも期待と注目を集めている彼ら。デヴィッド・シーテックがマッシヴ・アタックのプロデューサーに起用されるなど、個々の活動も全世界規模に。彼らの作る音楽が、未来のスタンダードだ!
(冨田)

THOM YORKE 『The Eraser』 XL 
2年の歳月をかけて制作された初のソロ・アルバム。ラップトップ・ミュージックをベースに歌を前面に押し出した本作は、大方の予想に反してポップでキャッチーな仕上がりに。また、マスコミ嫌いの彼が、TV番組「NEWS23」で筑紫哲也との対談に応じたことも話題を呼びました。
(冨田)

AMUSEMENT PARKS ON FIRE 『Out Of The Angeles』 GM 
水面下で盛り上がりを見せていたシューゲイザー再燃の波を、〈ニューゲイザー〉として多くのリスナーに認知させた彼ら。よく聴くとシガー・ロスとピンク・フロイドからの影響が強いようで、まさにロック第4世代の象徴とも言える存在でもあった。
(冨田)

ESG 『Keep On Moving』 Soul Jazz 
ヒップホップもパンクも何もかもが混在していた70年代サウス・ブロンクス。そこから生まれた伝説的3姉妹が2006年にまさかの初来日を果たし、さらに新作も発表。存在の大きさを再確認できたと同時に、現在のNYシーンとも深くコミットした素晴らしいグルーヴで楽しませてくれた。
(冨田)

THE FRAY 『How To Save A Life』 Epic 
2006年最大の〈予想外〉バンド! ここまでの大ヒットをどれだけの人が想像できただろうか? しかし、美麗なピアノや哀愁を帯びたヴォーカル、エモーショナルなサウンド、ドラマティックな構成など、どこを切っても日本人好みの要素満載。今後の動きがいちばん気になる存在だ。
(柴田)

RAZORLIGHT 『Razorlight』 Vertigo/Mercury 
2005年デビュー組の2作目ラッシュに湧いた今年。先行カットからレヴェルの違いを見せつけていた彼らだが、モダンな感性をキープしながらよりシャープに力強く変貌を遂げた今作のかっこ良さったら! ビッグ・マウスぶりにも拍車がかかり、クークスとの場外戦も話題に。
(白神)

BOB DYLAN 『Modern Times』 Columbia 
伝記映画「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」の公開などでディラン・ブームが再燃するなか届けられた通算44作目は、実に30年ぶりとなる全米チャートNo.1を獲得。アメリカには、世界には、混沌とした〈いま〉だからこそ彼の存在が必要だったのだ。
(田中)

KASABIAN 『Empire』 Sony BMG UK 
デビュー作ですでにUKロック・シーンにて不動の地位を確立していた彼らが放った注目の一手。〈2枚目のジンクス〉やプレッシャーもなんのその、前作以上にサイケで破壊的なサウンドと重厚&強靱なグルーヴで、2006年を代表する作品に仕上げてきた。皇帝カサビアンは健在!
(白神)

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