TECHNO/HOUSE(2)
TRANSIT KINGS 『Living In A Giant Candle Winking At God』 Malicious Damage
クラブ・シーンも一周した印象で……アレックス・パターソンとジミー・コーティという初期ジ・オーブ組の新ユニットは、そのキャリアに裏付けられた熟練の音作りが圧倒的! 若輩には真似できない極上のトリップ音楽でした。
(池田謙)
KASKADE 『Love Mysterious』 Ultra
〈美メロ〉と言えばこの方。乙女系? カフェ系? お洒落なハウスでしょ?なんて思っての聴かず嫌いはもったいなさすぎ! 部屋聴き向けだけでなく、フロアでのピークタイム・アンセムまで収録した、2006年でいちばん爽やかだったハウス・アルバム。
(ビグフォン)
MUDD 『Claremont 56』 Rong
アクワーバの片割れとしても知られるポール・マーフィーのソロ・ユニットで、本作の出来映えはダブ・ハウス・シーンの成熟具合も窺わせるものだった。フォーキーなチル感もあってじっくり聴けるアルバム構成も素晴らしい。何か〈次なるもの〉に繋がっていきそうな、新たな世界観。
(池田謙)
TIM DELUXE 『Ego Death』 At
2003年のデビュー作ですでに世界制覇済みな、アッパー・ハウス界のモンスターDJ。今作はプログレやクリック、さらにディスコの要素まで入ったトラックに、80'sテイストを振りかけている。きっちりと2006年仕様に仕上げてくるところは流石としか言いようがない。
(ビグフォン)
LUOMO 『Paper Tigers』 Huume
ヴラディスラヴ・ディレイによる官能音響ハウス絵巻の第3巻。一聴して地味な感じもしたけど、気がつけばやはりハメられているというサウンド・マジックにうっとり。シンプルなようで、実は中にいろいろ入ってます。細かいトコのこだわりはまだ他の追随を許していないかと。
(池田謙)
DENNIS FERRER 『The World As I See It』 Apt./NEW WORLD
この年で来日中止がいちばん残念だったアーティストだが、それさえカヴァーしうる素晴らしすぎる一枚。ディープ、テック、トライバルからゴスペル基調のヴォーカル曲まで、一晩の流れを凝縮したかのようにエクレクティックなハウスの魅力満載!
(ビグフォン)
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