R&B(2)
INDIA ARIE 『Testimony : Vol. 1, Life & Relationship』 Motown
自身の世界を深化させながら、間口は広く柔らかく。インディアのサード・アルバムはその知性としなやかさをいっぱいに内包した、まさに彼女ならではの自然体ソウル作品。エイコンとの共演もスパイスにし、夏を心地良く彩ってくれました。
(佐藤)
LETOYA 『LeToya』 Capitol
ビヨンセの向こうを張って全米チャート初登場No.1! 元デスチャ云々という点も話題作りに一役買ったのだろうが、凛とした佇まいで艶やかな歌声を聴かせながら、南部サウンドを巧妙に採り入れて地元ヒューストンの盛り上がりを証明した作品の質が重要。日米の温度差が信じがたい好作だ。
(池田貴)
DONELL JONES 『Journey Of A Gemini』 LaFace/Jive
ティム&ボブら気鋭プロデューサー陣との相性の良さを披露しつつ、極上のメロディーとまろやかな歌声をたっぷり詰め込んだ4年ぶりのアルバム。本人主導のスロウから薫り立つソウル感も芳醇で、その健在ぶりを久々に示す会心作となった。
(佐藤)
CHERISH 『Unappreciated』 Sho'Nuff/Capitol
お馴染みの指パッチン・ダンスを目印に2006年を象徴するブームとなったアトランタ発のニュー・ビート、スナップスをR&Bサイドから浸透させたのが彼女たちの“Do It To It”。数少ない女性ヴォーカル・グループの代表として、現在も“Unappreciated”がヒット中!
(池田貴)
BEYONCE 『B'Day』 Music World Music/Columbia
デスチャ解散後のソロ1発目を飾ったのはやはり彼女。ロドニー・ジャーキンスやスウィズ・ビーツによる充実したアップは当然のように良い出来だが、攻め一辺倒の作りは逆に他R&B作品の反面教師になった。来日時にビヨバウアー(……)とかネタにさせるのもどうかね。
(出嶌)
CASSIE 『Cassie』 Next Selection/Bad Boy/Atlantic
バッド・ボーイの鮮やかな復活をヤング・ジョックと共に印象づけた新プリンセスのデビュー作。ライアン・レスリーによる中毒性マックスの“Me & U”で彗星の如く登場して旋風を巻き起こした妖艶な歌声が、今後どんな表情を見せてくれるのかも楽しみです!
(佐藤)
KELIS 『Kelis Was Here』 Jive/Virgin UK
ナズとの夫婦共演も話題となったこの4作目は、さらに多彩で奇天烈なぶっ飛んだ出来に。下品さスレスレを行く猛女っぷりと同時にエレガントなR&Bヴァイブも充満させ、どこぞのエロカッコイイ系(古!)とは格もスキルも段違いな、強気のセレビッチぶりを魅せつけてくれました。
(池谷)
JOHN LEGEND 『Once Again』 Gettin' Out Our Dreams/Columbia
前年に続いて多方面から引く手数多の人気ぶりを発揮していた彼が、スタイリッシュなミュージックマンぶりを発揮したセカンド・アルバム。幅広い音楽的要素も、彼にかかればまるごとジョン色になっちゃうんだからスゴイ。伝説は来年も轟くはず!
(佐藤)
AKON 『Konvicted』 SRC/Universal
アクの強いシンガーとしてのキャラ立ちだけに留まらず、量質共に凄い客演ぶりと、独特の世界観を持つプロデュース能力も開花させ、この1年で大きな飛躍を見せたのがエイコン。エミネムとの共演曲“Smack That”も話題となったこの2作目では、それらすべてが結実した。
(池谷)
FRANKIE J 『Priceless』 Columbia
マニー・フレッシュ&カミリオネアとの合体などで意欲的にイメージを更新する一方、真摯な歌心も忘れないラティーノの一番星。2006年は2枚のアルバムを残したが、ツボを押さえた内容はいずれも聴き応え満点! 外仕事ではポーラ・ディアンダら後輩ラティーナ勢へのサポートも光った。
(佐藤)
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