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特集

FEEL MUTE 独自の歩みを続けるミュートの光

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2006年12月21日 11:00

更新: 2006年12月21日 23:24

ソース: 『bounce』 282号(2006/11/25)

文/青木 正之

 モービーやレジデンツのリリースなど、今年も精力的に動いているレーベル=ミュートは、ラフ・トレードで働いていたダニエル・ミラーが78年に立ち上げたのが始まり。記念すべきレーベル第1弾は、テクノ・クラシックとしてお馴染みのノーマルによるシングル“Warm Leatherette”でした。創設当初はさほど注目されていませんでしたが、81年にデペッシュ・モードを送り出してからはレーベルの知名度もウナギ登り。ヤズーやイレイジャーなどエレポップな作品がさらにそれを後押しします。その一方で、ニック・ケイヴ、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、ライバッハ、DAFなどニューウェイヴ/ノイズ系の個性的な作品も手掛け、ウレ線も実験的な作品も並列して扱う鋭さを披露。90年代に突入してからはよりダンス・ミュージックに特化したサブ・レーベル、ノヴァミュートを設立し、ルーク・スレイターらの作品をリリースするほか、リッチー・ホウティンが主宰するマイナスのライセンスも行っています。そしてEMI傘下となった2002年以降も、インディー精神に溢れた先鋭的な作品を続々と輩出し、エレクトロニック・ミュージックに携わる人たちの憧れとしていまなお存在感を光らせているのです。

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