ゴスの館に君臨する王者がシーンに決定打を投じる!
第2章の幕開け!
結成からおよそ15年のキャリアを誇るサンフランシスコはイーストベイの青き炎、AFI(A Fire Insideの意)。本国に比べると日本での認知度がいまひとつハジケきらないのが惜しかった彼らだが、ここへきてそんな評価をひっくり返すような凄いニュースが飛び込んできた。このたび日本盤で登場したばかりのメジャー2発目となる通算7枚目のニュー・アルバム『Decemberundergorund』がリリース直後の全米アルバム・チャートで初登場第1位という快挙を成し遂げたのだ! 高い完成度を誇る前作『Sing The Sorrow』(こちらはビルボード・チャート初登場5位)からおよそ3年ぶりの新作は、バンドを確実にネクスト・ステージへと押し上げた。
「もちろんその結果にはエキサイトしているし、想像していなかったことが起きたからビックリしてるよ」(デイヴィー・ハヴォック、ヴォーカル)。
この3年でおよそ100曲以上の曲を作り、そこから厳選して完成させたという今作は、これまでAFIが突き進めてきたパンク・ロックを基調としながらも、前作で見られたようなスクリーモ、エレクトロ、ゴス、デス・ロックといったあらゆるジャンルを採り入れている。シンフォニックな楽曲や打ち込みの導入もすっかりお手のものとなったいま、彼らのサウンドを一言で〈パンク〉と括ることはもはや野暮にすら感じるほどだ。
「イーストベイにはジョーブレイカーみたいな極上のメロディーを奏でるバンドや、グリーン・デイのような偉大なバンド、そして生粋のハードコア・バンドまで、いろいろな人たちがいるんだ。そんななか、僕らも自身のスタイルを探索しながらいろいろやってきた。パンクは大きな基盤ではあるけど、僕らはもうパンクだけをやろうって気はまったくナイからね」(デイヴィー)。
「過去のアルバムはどれも自信作だし、基本路線を変えたつもりはないよ。ただ自分たちでも、前作で打ち出したことはいままで探索してきたことの集大成って言えるね。前作がその第1章で、今作は第2章さ」(ジェイド・プジェット、ギター)。
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