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特集

寒い季節の温もりディスク(2)

KEYSHIA COLE 『The Way It Is』 A&M(2005)

  敏腕ロン・フェアのバックアップも功を奏したロング・ヒット中のファースト・アルバム。メアリーJ・ブライジ似のムードを醸してはいるものの、ヒップホップとの親和性や濃密な歌の存在感は女王以上!? P・ディディとの合体も経て、次作ではさらなる躍進を見せるはず。(出嶌)

HEATHER HEADLEY 『In My Mind』 RCA(2006)

  リル・ジョンやレンキー、ベイビーフェイスらが参加した2作目。ミュージカルでの実績やカリブの血など、プロフィールからも想定できるさまざまな意匠の楽曲が並ぶが、優美でコクもある圧倒的な歌唱はそうした仕掛けすらネジ伏せる。オール・シーズン対応の傑作!(出嶌)

JANET JACKSON 『20 Y.O.』 Virgin(2006)

  例によってジャケでは微笑みすぎだが……静謐なサウンドとジョンタ・オースティンの美麗な旋律が華麗に絡み合うしっとり作品。ジャーメイン・デュプリがお得意の先鋭モードを突き詰めたらジャム&ルイスの80年代サウンドに行き当たったような、必然性のある大御所コラボも良し。(出嶌)

LIONEL RICHIE 『Coming Home』 Island(2006)

  ニーヨ“So Sick”似の切なくスムースな“I Call It Love”が話題だが、アルバム全体も旬の制作陣によるヴァラエティー豊かな今様R&Bが詰まった充実の内容であり、その経歴を思えばこの傑作ぶりも不思議ではない。アイズレーとはまた違うヴェクトルでの回春作、か。(池谷)

JAGGED EDGE 『Jagged Edge』 Columbia(2006)

  レゲトン+R&Bなどの新機軸も見せているが、やはりジェントル&ウォームなハーモニーが映えるスロウ~ミッドにこそ、このグループの魅力が溢れている。なかでも、ジョン・レジェンドがピアノを弾く“Season's Change”の蕩けるようなメロウネスは筆舌に尽くしがたい。(池谷)

LEMAR 『The Truth About Love』 RCA(2006)


  作品を重ねるごとにソウルフルさを増すシンガーのような気もするが、この3作目にはまさしく60~70年代ソウルへの憧憬を表したような、徹底してクラシカルなテイストがむんむん漂う。どソウルをやりたいようにやってみた!という佇まいが好感度大。この若年寄め。(池谷)

THE ISLEY BROTHERS 『Baby Makin' Music』 Def Soul/Def Jam(2006)

  デュプリ、ティム&ボブ、R・ケリーら名うてのプロデューサー陣がアイズレーらしい官能性を引き出した会心作。齢65歳にしていまだ現役のこの作風、〈子作り音楽〉というタイトルも伊達ではない。極上のベッドルーム・ミュージック。(池谷)

SHAWN DESMAN 『Back For More』 Uomo/Sony BMG Canada(2004)

  クレイグ・デヴィッドを思わせる繊細な美声を備え、本国カナダで大人気のスター・シンガー。儚いコーラス&メロディーが淡く切ないミッド群が特に美味で、特にコーナー・ボーイズ製の“Insomniac”は隠れ名曲の呼び声も高い絶品の仕上がり!(池田)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年10月26日 11:00

更新: 2006年10月26日 22:41

ソース: 『bounce』 281号(2006/10/25)

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