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特集

寒い季節の温もりディスク

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年10月26日 11:00

更新: 2006年10月26日 22:41

ソース: 『bounce』 281号(2006/10/25)

文/池田 貴洋、池谷 昌之、出嶌 孝次

In The Mood

LYFE JENNINGS 『The Phoenix』 Columbia(2006)

  苦く錆びたノドの持ち主が歌い語るのは、ブルージーな感覚とリアリティーに満ちたゲットーの日常。サム・クック風のソウル曲や、ストリングスとギターの効いたドラマティックなR&Bは哀愁の極みだが、時折混じるまろやかでたまらなくポジティヴな味わいに救われる。(池谷)

JAHEIM 『Ghetto Classics』 Atlantic(2006)


  現行R&Bシーンにおける〈ソウル回帰〉の究極型とも言える大傑作。ケイ・ジーらによるソウル使いの楽曲から漂う甘く苦いコクと、塩辛く燻されたジャヒームの歌声との組み合せ……この円熟の味わいはこれからの季節にこそ最適。ソウルネスで心が温まる経験を、ぜひ。(池谷)

URBAN MYSTIC 『Ghetto Revelations: II』 Sobe(2006)

  21歳という年齢に似合わぬ、燻し銀のしわがれた声はケイ・ジーらによるソウル・サンプリング曲に映えるが、それ一辺倒ではなく南部系サウンドを採り入れたダーティーなヒップホップ感覚と折衷したバランスは特筆すべき点。これが現在進行形のサザン・ソウル。(池谷)

DONELL JONES 『Journey Of A Gemini』 LaFace/Jive(2006)

  ライアン・レズリー、ティム&ボブ他、気鋭の制作陣による煌びやかなシングル群の素晴らしさは当然ながら、アコギを爪弾きながら歌うような落ち着いた自作の美メロ曲にこそじっくり浸れる要素アリ。シックで都会的なR&Bスタイリストぶりに脱帽。(池谷)

AVANT 『Director』 Magic Johnson/Geffen(2006)

  良作をリリースし続け、安定した人気を誇るアヴァント。この4作目でもライトなエロさとスムースな潤いをもたらす美曲がわんさか。プッシーキャット・ドールズとの“Stickwitu(Urban Remix)”や、ホロリとさせる“4 Minutes”、滑らかな美メロ曲“This Is Your Night”が絶品! (池田)

GOVERNOR 『Son Of Pain』 Grand Hustle/Atlantic(2006)

  T.I.が惚れ込んだ激シブ声のサザン・ジェントルメン。カーティス・メイフィールドやサム・クックをアイドルに挙げる男らしく、ブルージーなオールド・ソウルのヴァイブが充満! 郷愁を誘うストリートワイズなサウンドがじっくり染み渡るスルメ盤だ。(池田)

ANTHONY HAMILTON 『Ain't Nobody Worryin'』 So So Def/Jive(2005)

  やっぱりこの季節が沁みる、燻し銀のリアル・ヴィンテージ・ソウル。身体の隅々から滲み出したブルージーで塩っ辛い現代サザン・ソウルは和やかな暖炉のようであり、時には哀しみに満ち溢れた物語でもある。真摯な歌心に打たれる思いだ。(池田)

LETOYA 『LeToya』 Capitol(2006)

  元デスチャ組のソロ・ステップ。地元のラッパー野郎どもを味方につけたイケイケなHタウン・モードと、繊細さと愛らしさを振りまく哀愁メロウ路線との使い分けが絶妙! ビヨンセにも気圧されない芯の強さと健気さを併せ持つ南部女……というキャラを勝手に投影して応援したくなる。(池谷)

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