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デトロイトは燃えている!


 J・ディラにプルーフ(D12)、とそれぞれ15年以上も地元シーンの活性化に務めてきたキーマンを相次いで失なったことは、デトロイトにとって大きな痛手だったはずだ。そんななかで登場してきたのが、延期を重ねていたオービー・トライスのニュー・アルバム『Second Rounds On Me』。で、今回もエミネムが大部分のプロデュースを担う形となっているのだが、結果的にはシェイディ軍団に漂う沈滞ムードをものともしない充実作となっている。一方、死後作が複数リリースされているJ・ディラ関連で言うと、その後継的な存在であるヤングRJが奮闘して、スラム・ヴィレッジやドグマティックら地元勢が大挙参加したロウなコンピ〈Dirty District〉の第3弾もリリースされたばかり(ディラとプルーフに捧げられている)。他にもビッグ・トーンやトリック・トリックらが精力的に活動しているし、新たな顔ぶれが今後もデトロイトに炎を灯し続けていくに違いない。


ヤングRJ監修のコンピ『Dirty District 3』(Barak)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年10月05日 12:00

更新: 2006年10月05日 21:51

ソース: 『bounce』 280号(2006/9/25)

文/出嶌 孝次

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