まだまだあります! 聴き逃し厳禁のホットな2006年盤を一挙にご紹介!!(2)
NANJAMAN 『RUFF NECK VEHICLE』 爆音シンジケート/ノーブランド
シーン黎明期から活動するヴェテランDJだが、この3作目ではさらに切れ味と深みがアップ。“空手STYLE”など名曲リメイクやCHUCKY SMARTら盟友たちの参加も重要トピックだが、最大の魅力はリリックの説得力だ。隅から隅までオリジナル。素晴らしい!
(大石)
BOY KEN 『RAGGA WORLD』 V.I.P. INTERNATIONAL/cutting edge
プロデューサーにスティーリー&クリーヴィーやドノヴァン“ヴェンデッタ”ベネット、客演にトニー・カーティスやジュニア・ケリーなど、ジャマイカ勢を多数迎えた2作目。〈オリジナル・ラガマフィンDJ〉として、あるべき姿を打ち出した濃厚なラガ作品。
(岡部)
GOKI 『ごきげん』 Spice
かつて湘南乃風に在籍していた彼は、己のレゲエ道を磨くためにジャマイカで修行→帰国後は着実に支持を獲得→“ごき源”でブレイク→そして、ここにファースト・アルバムが届けられた。娯楽性重視&ポリティカルなメッセージをブチ込んだJA仕込みの話芸がとにかくイイ! ジャケを除けば文句ナシ!?
(山西)
PETER MAN 『RAGGA WAY』 BLAPPANESE/ENJOINT
大阪在住の10年選手が、自身のレーベルからリリースしたシングルに続いて、今度はミニ・アルバムを発表だ。ゲスト陣を身内で固めることで、より彼の本質に近づける内容に。ブラック・ミュージックに魅せられた〈BLAPPANESE〉による怒涛のDJイングに注目すべし!
(山西)
JAH MASON 『Princess Gone -The Saga Bad』 VP
器用なタイプではないし、目を見張るような新しさがあるわけでもない。だが、中堅シングジェイによる今作は、隅々まで丁寧に作り込まれた充実の仕上がり。ヒットした表題曲での伸び伸びとした歌唱のほか、ケイプルトン直系のシングジェイも聴かせ、隙のない内容だ。
(大石)
JUNIOR DEE 『POINT BREAK』 爆音シンジケート/ノーブランド
アクの強い声質と巧みな話芸でジャパニーズ・ダンスホール・シーンの黎明期から活動を続けている〈ハマのラバダブ・マスター〉。その愛称どおり、常に現場の空気を重んじるヴェテランならではの燻し銀テクニックをとくとご堪能アレ!
(カシワサン)
CORN HEAD 『LOVE SEEKER』 SHOGUNATE
〈レゲエ界の異端児〉として一筋縄ではいかない個性を放つCORN HEADが、R&Bやヒップホップなど、多彩なアプローチを織り交ぜて挑んだ意欲作。とはいえ、それらをラガ色に染める〈オレ節〉を感じさせるのは、ダンスホールDJとしての極みを提示した証と言えるだろう。
(岡部)