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カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年09月07日 12:00

更新: 2006年09月21日 21:36

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/カシワサン


 ポップスの要素を存分に含んだレゲエが好セールスを記録していた90年代中盤に、歴史的大ヒットを記録したシャギーの“Oh Carolina”と同トラック〈Shout〉使いで快進撃を見せたルーチー・ルー&ミッチー・ワンの──と書けば熱心なレゲエ・ファンならピンとくるはず! そんな状況を大衆迎合と皮肉る一派が当時いたのも事実だが、ミッチー・ワンの確かなスキルと時流に敏感なフットワークの軽さは、ここに届けられた初のソロ・アルバム『Power Of One』にも色濃く出ている。まずプロデューサーには大ヒット・リディムを量産するなど、手腕を発揮しているドン・コルレオーンやトニー・マタロンを起用(両者制作トラック〈Seasons〉〈Scoobay〉使用曲も収録されている)、客演陣にはビジー・シグナルや御大ジミー・クリフ、そしてラストはルーチーも華を添えている。何より、彼女の軽快なフロウが最大の聴きモノなのっていうのを大前提としたうえで、豪華な一枚だ!

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