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特集

固い絆で結ばれた男たちの奏でるダンスホール!

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年09月07日 12:00

更新: 2006年09月21日 21:36

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/岡部 徳枝、森 穂高

ENT DEAL LEAGUE

 東京のダンスホール・シーンをリードし続けるサウンド・クルー、RACY BULLET。そこの歌い手として所属するシンガーのKEN-U、シングジェイのMICKY RICH、DJのDOMINO-KATによって99年に結成されたのがENT DEAL LEAGUEだ。メンバー個々の活動も精力的で、昨年の夏にKEN-Uが“Doko”を筆頭に数々のヒットを送り出したことは、レゲエ・ファンなら説明不要のトピックだろう。そんな彼らが結成7年目にしていよいよファースト・アルバム『Down Town Movement』を完成させた。「自分らだけで何もかもやるっていう〈本当にやりたかった形〉を実現したい」(KEN-U)という想いから、今春にはRACY BULLETや活発弾丸プロモーションといった〈志〉を共にするメンバーとレーベル=RHYTHM OF DA SEASONSを設立。第1弾となる今回のアルバム制作は、その仲間たちと約1か月半かけてジャマイカで取り組んだという。

「現場でしっかりかかる音をめざしたいし、それにはジャマイカの音と大差がないようなレヴェルの高いものを作らないと、と思ったので。歌録りからミックスまで、ほとんど向こうで作業しました」(MICKY RICH)。

 リズム・プロデューサーには、MASAMATIXXX(RACY BULLET)やHASE-Tといった日本勢、ジャマイカからはクレイグ“レフトサイド”パークス、コーデル“スキャッタ”バレルなど、シーンの〈いま〉を牽引する錚々たるメンツが集結。

「ジャマイカのプロデューサーには、俺らもどんどん言いたいことを言ったし、いっしょに作ったという感じ。みんなが同じ目線で作れたというか、合作と言えるものになったと思う」(KEN-U)。

「言葉の面でもう少しわかり合えたらもっとジャマイカンの感覚に近づけるんじゃないかって思うこともあったけど、最終的には〈日本人でもこんなに近づけるんだ〉って言ってもらえて。自分としてもすごく手応えのある作品になりました」(DOMINO-KAT)。

  ジャマイカ発のニュー・ダンス名を連呼する “踊れ! JAPAN”をはじめ、ギャル・ネタやスラックネス、レペゼン地元ソングなど、本場の現行ダンスホールに根付く〈やり方〉をしっかり吸収しながらも、そこに描かれるリリックは、「誰もが言うことを歌っても仕方がない」(MICKY RICH)という言葉が示すように、よりパーソナルな内容となっている。

「個人的だからこそ、親近感を持ってくれることってあると思う。地元の人にしかわからないことを歌ったジャマイカの曲が、全世界でヒットしてたりするでしょ(笑)。俺らにも俺らにしかわからないことがいっぱいあるし、今回はその部分を強く歌ってると思う。それによって俺らの色がしっかり出せると思ったから」(MICKY RICH)。

〈本当にやりたい形に向けて、まずはスタート地点に立てた〉と、新たな一歩を確信した3人。その一歩が今後のダンスホール・シーンを動かす〈ムーヴメント〉へと発展する日は近い。
(インタヴュー・文/岡部 徳枝)

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