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特集

bounceレゲエ部が語る、2006年のシーンの動向は!?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年09月07日 12:00

更新: 2006年09月21日 21:36

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

文/bounce編集部

山西絵美「いやー、今年はテンコ盛りですね」

大石 始「そうだねぇ。〈横浜レゲエ祭〉や〈HIGHEST MOUNTAIN〉など、日本人アーティスト中心の大規模なフェスも数多く開催されているしね。今年はジャマイカンもたくさん来るのが嬉しいよ」

山西「〈REGGAE SUNSPLASH〉も復活してジミー・クリフやフレディ・マクレガー、ルチアーノにウェイン・ワンダーといった豪華メンツが横浜に集結しましたし、同時期にブジュ・バントンも東京、名古屋、広島、宮崎に参上! この号が出た後もシュガー・マイノットやココ・ティーなどの来日が予定されてますよね。そういったジャマイカの国宝級アーティストと日本人アーティストが同じステージに立つのって凄い!」

大石「あとさ、PUSHIMの『Sing A Song ...Lighter!』にルチアーノが客演してたり、HIBIKILLAの『NO PROBLEM』にタービュランスが入ってたり、日本とジャマイカの交流がより見えやすくなってきてるじゃん」

山西「これまではジャパニーズしか聴かない人、ジャマイカンしか聴かない人って分かれてたような気がしますけど、そういう垣根がなくなってきたってことなんですかね!?」

大石「うん、そうなったらいいと思うけど、まだまだ別のものと見られているところも多いんじゃないかな。せっかくレゲエを聴いてるんだから、何でも偏見なく聴いてほしいと思うよ……。そういう意味じゃ、いいきっかけになるんじゃないかな。なにより日本人アーティストのアルバムも素晴らしいものが多いでしょ」

山西「ジャマイカでのレコーディングもここ数年あたりまえになってきてて、クレジットを見ても普通にトップ・クリエイターの名前が並んでますが、それがここへきて実になってきたのかなって」

大石「考えてみたら凄いことだけどね。それと、日本人トラックメイカーのスキルもメチャ上がってて、すべて日本国内のトラックメイカーが制作したRUDEBWOY FACEの『RUDEBWOY』も最高の仕上がりだったね」

山西「GOKIの『ごきげん』も日本勢のみですよね。ほかにもYOYO-Cやleccaは、自分でトラックメイキングもやっちゃうんだからビックリ!」

大石「それと、今年はヴェテラン~中堅~新人と幅広い面々が作品を出してきたのもトピックかな。ENT DEAL LEAGUEやHIBIKILLAみたいにアルバムを待たれていたアーティストも出してきたし」

山西「そのへんのアーティストはダンスでもよくかかってますよね!」

大石「そうね、みんな日本各地のダンスでがんばってるし。さて、ジャマイカの動向はというと、来日もしたビジー・シグナルを筆頭に、ジョグリンもののチューンでカッコイイやつが多いよね。一時期のラスタ系ブームとは違う流れが見えやすくなってきた感じ」

山西「女性アーティストも元気ですよね。とりわけ若手の台頭が目立ちますよ。あれだけ入れ替わりの激しいダンスホール・シーンなのに、女子だけ動きが鈍かったじゃないですか? それが、ここへきてタミー・チンが大ブレイクしたり、さらにビジー・シグナルの作品にもフィーチャリングされていたアレインやクリス・ケリーもアルバムのリリースが噂されてますし、とにかくフレッシュ! 同じ女としてギャルの活躍は嬉しいかぎりですよ」

大石「ちなみにさ、誰がいちばん可愛いの?」

山西「マッカ・ダイアモンドじゃないですか!?」

大石「(シカトして)……で、シングルではここしばらく80~90年代初頭ぐらいのアーリー・ダンスホールもののリメイクが盛んだったけど、シズラの『Waterhouse Redemption』みたいにアルバム丸ごとジャミーズのリメイク・トラックを使った作品もリリースされて、オッサンには涙モノだよ」

山西「キング・ジャミーのベスト盤やDJ BANAが手掛けたジャミーズ音源のミックスCDとかもリリースされたばかりですし、若い子たちにはこれをきっかけに初期のダンスホールも聴いてみてほしいですよね」

大石「だってさ、いま活躍してるジャパニーズのルーツだったりもするわけだしねぇ。とにかく、今年はよりディープにレゲエにハマれるきっかけがたくさんあるってことだと思うよ。ダンスホールの魅力を深く知りたい人は〈bounce book -DANCEHALL REGGAE STANDARDS〉や〈DI REGGAE BOOK〉といった書籍も要チェックってことで!」

山西「一過性のムーヴメントじゃなくて、深く長く愛してね、って感じで!」

大石「いやー、網シャツ・ブームの到来も間違いないでしょ」

山西「その前に大石さんはもうちょっと身体を絞っておかないとですね」

▼文中に登場したアーティストの作品を紹介

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