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特集

ニューオーリンズ音楽の90年代、そして信じるべき未来(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年08月31日 11:00

更新: 2006年09月07日 21:56

ソース: 『bounce』 279号(2006/8/25)

ANN SALLY
『Brand-New Orleans』
 ビデオアーツ(2005)

  ニューオーリンズに長期滞在するなかで得られた同地のヴァイブレーションを存分に盛り込んだアルバム。艶のある歌声で古き良きニューオーリンズのジャズ・サウンドを甦らせる一方で、服部良一曲を新感覚でリメイク。その複雑な味わいがいつまでも舌の上に残るような傑作だ。(大石)

BABY
『Birdman』
 Cash Money/Universal(2002)

  ニューオーリンズ初のヒップホップ・レーベル=キャッシュ・マネー帝国を10年以上に渡って支配する鳥男が、所属ラッパーたちの大量離脱を受けて放ったソロ・デビュー作。マニー・フレッシュによる豪放なバウンス・ビートをポップに響かせ、帝国の無敵ぶりを改めて証明した大作だ。(出嶌)

B.G.
『The Heart Of Tha Streetz Vol. 2 -I Am What I Am』
 Chopper City/Koch(2006)

  毒特な言語感覚で“Bling Bling”などのクラシックをキャッシュ・マネーに残してきたニューオーリンズ最強ラッパーのひとり。この最新作でも、久々に合体したマニー・フレッシュら腕利きたちの進化型バウンスに乗って変幻自在なフロウを披露!(出嶌)

BLACK BOTTOM BRASS BAND
『Live in New Orleans 2005, Jun』
 ビクター(2005)

  日本においてニューオーリンズ・スタイルのブラス・バンドの存在を広く知らしめた彼らの功績は大きい。数々のサポート仕事もまた知られるところだが、本拠地に乗り込んでのライヴを収めた今作には、かの地へのまっすぐな愛情が凝縮されていて、胸を締め付けられるばかり。(大石)

BRANFORD MARSALIS QUARTET
『Braggtown』
 Marsalis/Universal(2006)


  父エリス・マルサリスの英才教育でジャズの何たるかを叩き込まれてきたマルサリス兄弟の長男。80年代からポスト・バップの潮流のなかで頭角を現わしてきた、ニューオーリンズ出身のサックス奏者だ。今作ではジョン・コルトレーンへの敬愛を表明しつつしなやかなプレイを聴かせる。(大石)

BROTHERHOOD OF GROOVE
『BOG Style』
 GB/Pヴァイン(2006)


  ヴォーカル&ギタリストのブランドン・タリコーン率いるニューオーリンズのグループ。サム・キニンジャー、スティーヴン・バーンスタインらジャム系プレイヤーのほか、アイヴァン・ネヴィルもゲストに迎え、セカンドライン・ファンク~JB風~ジャズ・ファンク調と快調にトバしまくる。痛快!(大石)

C-MURDER
『The Truest $#!@ I Ever Said』
 TRU/Koch(2005)

  マスターPの弟で、多くの殺しを見てきたことでその名(See Murder)が付いたというチンピラッパー。長い服役生活の間に登場したこの最新作でも、反P派からも慕われるほどのフッド人気を証明するかのように、派閥を超えた参加メンツがズラリ。ニューオーリンズのロウな真実。(出嶌)

CHARMAINE NEVILLE
『Queen Of The Mardi Gras』
 Gert Town/Pヴァイン(1998)

  息子や娘など第2~3世代もがんばっているネヴィル家の人々だが、彼女はチャールズの娘。今作ではニューオーリンズ・ローカルらしく人懐っこいサウンドに乗り、タイトルに偽りのない堂々とした歌声を披露している。その魅力のわりに作品数が少ないのは残念。(大石)

CHRISTIAN SCOTT
『Rewind That』
 Concord/ビクター(2006)

  ドクター・ジョンとの共演経験もある、ドナルド・ハリソンの甥にあたる若手トランペッターのデビュー作。ニューオーリンズ・ジャズの伝統を受け継ぎながら、ロック的なアプローチも試みて野心的なところを見せるバランス感覚は、ドナルドやマルサリス兄弟にも通じるものだろう。(大石)

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