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特集

PET SHOP AROUND PSBの高品質なプロデュース・ワーク/参加作品をおさらい

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2006年07月20日 11:00

更新: 2006年07月20日 19:11

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/出嶌 孝次

 その活動歴の長さや知名度の高さに比べれば、PSBの外部仕事はそう多くない。ただ、メロディアスで大衆的なダンス・ポップを作らせれば彼らの右に出る者はそういないわけで、彼らはデビュー直後から、パッツィ・ケンジットを擁したエイス・ワンダーの“I'm Not Scared”、ライザ・ミネリの『Results』など女声モノを中心に成果を上げてきた。特に仲良しのエレクトロニックには、PSBで“The Patience Of A Saint”を、ニール単独で“Getting Away With It”を提供。91年に自主レーベルのスパゲッティを設立してからは、シセロの『Future Boy』やサントラ『Crying Game』を総監督し、以降もティナ・ターナーなど、一定の美意識に基づいた人選でマイペースに外部制作を展開している。

リミックスではブラーの代名詞的なダンス・ポップ“Girls And Boys”、デヴィッド・ボウイ直々の依頼を受けての“Hallo Spaceboy”のほか、オノ・ヨーコやラムシュタイン、そしてマドンナなど、こちらもある一定のセンスが通底した仕事ぶりを披露している。また、ロビー・ウィリアムスやスウェード(ライヴ録音)、最近では何とDJフレッシュの作品で、特徴的なニールの歌声が重宝されていることも付加しておこう。

▼文中に登場した楽曲が収録されている作品を紹介


エイス・ワンダーの88年作『Fearless』(Epic)


ライザ・ミネリの89年作『Results』(Universal)

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