こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

アラン・トゥーサンってどんな人?

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2006年06月29日 17:00

更新: 2006年06月29日 22:30

ソース: 『bounce』 277号(2006/6/25)

文/大石 始

 50年代以降のニューオーリンズ音楽の歴史のなかで、最大の功労者といえばアラン・トゥーサン。38年、音楽一家に生まれた彼は早くからピアノをマスター、10代の頃にはフラミンゴスなるアマチュア・バンドで活動をスタート。50年代後半には幼くしてシャーリー&リーのバックを務め、その活躍が当時のニューオーリンズの首領=デイヴ・バーソロミューに見初められると、アレンジャーやソングライターとしても頭角を現わしていく。作家/プロデューサーとして迎えられたミニットなどを拠点に、アーニー・K・ドー、ジェシー・ヒル、リー・ドーシーらのヒット曲を次々と書き下ろしていったこの頃は、トゥーサン最初の全盛期である。

また、彼は変革者でもあった。その象徴が、60年代末に彼の指揮のもとで結成されたミーターズだ。同時代のソウルやファンクとも呼応しながら、NOの旨味を存分に引き出したこのバンドでも次々と傑作を量産すると、70年代には『Life, Love And Faith』『Southern Nights』などの名ソロ作をリリース、並行してザ・バンドやポール・サイモン、ラベルらのプロデュースやアレンジで世界的に注目を集める存在になる。とにかく、名演/名曲/名唱は数限りなく……500文字で到底その音楽史を語れるはずもない。その全貌の一端は次号でも引き続きご紹介していこう。
▼アラン・トゥーサンのプロデュース/アレンジ曲を収録した作品


トゥーサン制作によるミニット音源を集めたコンピ『Finger Poppin' And Stompin' Feet』(EMI)


ラベルの74年作『Nightbird』(Epic)

インタビュー